【福岡】障害者のアート創作グループ「アトリエブラヴォ」が二十歳の記念展

アトリエブラヴォの作品が並ぶ会場

知的障害者の就労支援事業所「JOY倶楽部」(福岡市博多区)でアート作品を創作しているグループ「アトリエブラヴォ」が、活動開始から20年を迎えた。20周年を記念する作品展が福岡市中央区のジュンク堂書店福岡店で開かれ、メンバーの作品約200点とこれまでの歩みを紹介するパネルを展示している。

作品を通じて社会とつながりを

アトリエブラヴォは2002年、アート作品の販売を通じて社会とつながろうと、同事業所の利用者2人でスタートした。次第にメンバーが増え、現在は20~40歳代の男女11人が事業所に通いながら絵画などの創作に励んでいる。

アート作品を創作している工房

作品の独創性が注目され、企業のノベルティーグッズや商品包装、パンフレットなどに入れる絵を請け負ってきた。建物のシャッターや外壁に描く壁画も話題となり、08年には米ニューヨークで店舗の壁に絵を描く様子がテレビ番組で紹介されたこともある。
新型コロナウイルス禍では、メンバーのイラストをプリントしたTシャツを制作し、売り上げの一部で飲食店などを応援するプロジェクトにも取り組んだ。

これまでの歩みもパネルで紹介

今回の作品展のテーマは「おしゃべりのすゝめ。」で、作者とコミュニケーションしてほしいとの願いを込めた。動物や風景などを個性的に描いた作品を展示販売(一部非売品あり)。依頼者へのインタビューを紹介するパネルもあり、これまでの歩みがわかる内容となっている。

メンバーが手がけた独創的な作品が並ぶ

事業所に通い始めて19年目の樋渡幸大さん(40)は「作品を通して色んな人と交流できることがうれしい」と話す。自由の女神像などの絵を描いた高田扶美さん(36)は「コロナで大変な時だけど、作品を見た人が元気になってくれたら」と期待を込める。
事業所職員の古米有香さん(27)は「メンバーそれぞれがユニークな感性や驚くような長所を持っている。アートで社会と福祉がつながることを伝えたい」と語る。
作品展は23日までで、営業時間は午前10時~午後8時。問い合わせはジュンク堂書店福岡店(092-738-3322)へ。
(香月大輝 読売新聞西部本社社会部 地域・生活課記者)
福岡ふかぼりメディア「ささっとー」(8月20日公開)の記事を再掲。

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