【プレビュー】「宮城壮太郎展――使えるもの、美しいもの」世田谷美術館で9月17日から

フラットかるヒット2006年 [プラス]

宮城壮太郎展――使えるもの、美しいもの

アスクルのロゴマーク、オリジナルのティッシュのパッケージ、コピー用紙の包み紙。プラスのファイルやホッチキスなどの日用品や事務用品。宮城壮太郎(1951~2011年)氏は、きっとどこかで目にしたことがある、日常のものと空間を、数多くデザインしてきた人物です。

60歳で亡くなった宮城氏。本展では、逝去から10年以上が過ぎた今、宮城氏のその幅広い仕事を検証し、現代生活のなかでのデザインの可能性を探ります。

宮城壮太郎氏のポートレート

宮城氏は、千葉大学工学部でプロダクトデザインを学んだ後、従来にない考え方の商業施設や製品で注目を集めていた浜野商品研究所に入り、プロダクト製品、インテリアやサインの仕事を手掛けました。独立後は世田谷区にも居を構え、デザイナー、デザインコンサルタントとして活躍しました。

ものや空間の使い勝手、心地よさを大切にする宮城氏のデザイン。彼がデザインした製品は、現在も製造・販売されているものがあります。みなさんもどこかで目にしたことがあるかもしれません。

 

オールラウンドボウルズ 2005年 [チェリーテラス]
宮城壮太郎+高橋美礼 +d Tsun Tsun 2004年 [アッシュコンセプト]
ダブルクリップ ストックバー 2004年 [アスクル]
hmny パスポートケース 2006年 [ルボア]
宮城壮太郎+中村豊四郎(アール・イー・アイ) ザ・キャピトルホテル東急サインデザイン 2010年 [東急ホテルズ]

宮城氏がデザインしたのは、空間や日用品ばかりではありません。当時、職能としてのデザイナーが入っていない領域であった、産業用ロボットのモーターや、コンピューターの冷却用ファンのデザインも手掛けました。

宮城氏は山洋電気のデザイン顧問を務め、モーターやファンでグッドデザイン賞を受賞します。

宮城壮太郎+山洋電気株式会社サーボシステム事業部設計第一部 SANMOTION R 2006年 [山洋電気]

本展では、親交のあった人物たちが、どのように宮城氏と出会い、一緒に仕事をしたかを語るインタビュー映像も紹介されます。

「デザインに何ができるか」を問い続けた彼の幅広い仕事を振り返り、その問いを一緒に考えてみてはいかがでしょうか。
(読売新聞デジタルコンテンツ部)

世田谷美術館では9月4日まで「こぐまちゃんとしろくまちゃん 絵本作家・わかやまけんの世界」が開催中。

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