苦闘の歴史、まざまざと 「復帰50年 沖縄復帰前夜展 復帰前夜―。希う、未来。」 沖縄県立博物館・美術館

海上大会で握手を交わす本土からの参加者と沖縄の人々 1964年4月28日 嬉野京子撮影

復帰50年 沖縄復帰前展 復帰前夜ー。希(こいねが)う、未来。

  • 会期

    2022年3月18日(金)8月21日(日) 
  • 会場

  • 観覧料金

    博物館常設展の観覧料が必要です。

    一般530円(420円)、高校・大学生270円(220円)、県外小中学生150円(120円)

    ※()内の金額は20人以上の団体料金

    ※県内小中学生、70歳以上の方、障がい者手帳をお持ちの方はおよび介助者1名は無料

  • 休館日

    毎週月曜日(月曜が祝日の場合は開館し、翌平日は休館)

  • 開館時間

    09:00〜18:00 (金・土は20:00まで)
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本土復帰50年を機に、アメリカ合衆国施政権下にあった27年間の沖縄の状況を紹介する内容です。展覧会のメインビジュアルにもなっている写真は当時、本土側との境界線になっていた北緯27度線付近の洋上で、本土側と沖縄側から出航した船が合流し、連帯を強めた「海上集会」の模様を収めたもの。「一日も早い復帰を」という願いが伝わってくる熱い一枚ですが、復帰から半世紀を経てみると、当時、参加した人たちが描いた理想がどれほど実現したのだろうか、という複雑な思いにもかられます。

沖縄本島の本部半島沖に浮かぶ伊江島。その軍用地をめぐる島民側の陳述書では、強奪同然で米軍が島民の土地を占拠した経緯が赤裸々に語られています。

「銃剣とブルトーザー」と言われる土地の強奪は県内各地で展開されました。無防備で抵抗する住民に対して、米軍は銃を向けて田畑に突き落とし、民家ごとブルトーザーでならすという暴力的なものでした。写真は琉球政府前で抗議する女性たちです。

広大な米軍基地の存在と駐留する米軍兵士の相次ぐ事件事故、軍事優先政策に対し、平和を求めて復帰・反基地運動を進めた人たちの動きを資料で振り返ります。

沖縄返還交渉を取材したジャーナリストの歩みも振り返っています。琉球新報社の記者として交渉の内幕を追い続けた三木健氏の取材メモなど。

アメリカ統治下の沖縄で、朝日新聞特派員として取材した筑紫哲也氏の原稿やメモなども展示されています。本土の方にこそ見てほしい展覧会。また、本土でもこうした展示を行ってほしいものです。

(読売新聞美術展ナビ編集班 岡部匡志)

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