一般市民の戦争による苦悩を表現 インスタレーション「長崎平和集会」を発表 8月9日、長崎県美術館で

「長崎平和集会」のイメージ

長崎原爆忌の8月9日(火)、長崎県美術館でアート作品「アトミック・メッセージ(Atomic Message):長崎平和集会」が披露されます。映像と音響が織りなす8時間に及ぶインスタレーションで、罪のない一般市民が戦争によって味わう深い苦痛を表現します。

「長崎市民集会」のイメージ

制作したのはパリ在住ロシア人アーティスト、アンドレイ・モロドキンと、長崎出身の日本人音楽家兄弟、坂本真、坂本豊という計3人。77年前に原子爆弾によって壊滅的な打撃を受けた国土と国民に追悼の意を捧げる内容としています。

【イベント詳細】

会場:長崎県美術館2階コンサートホール(長崎市出島町2-1)

日時:2022年8月9日(火)13:00~21:00

入場料:無料

「長崎平和集会」インスタレーション:アンドレイ・モロドキン

サウンド:坂本真、坂本豊

(※1日限りのイベントです)

坂本真(左)とアンドレイ・モロドキン

<アーティスト紹介>

アンドレイ・モロドキン 人間の血液、原油、鉄、ボールペンを使った作品で国際的に高い評価を受けているアーティスト。大規模インスタレーション「Liquid Modernity」は2012年、イギリスのテート・モダンのコレクションに追加されました。ロシアのウクライナ侵攻後は「ウクライナ人の血で満たされたプーチン(Putin Filled with Ukrainian Blood)」を反プーチン作品として制作、反響を呼びました。

モドロキンのコメント「長崎と広島の原爆は、当時のアメリカからソビエト連邦への警告でした。何十万人もの罪のない一般市民を殺戮した政治家たちが交わす原子爆弾のメッセージ。今回のアート作品は、あらゆる戦争で犠牲となった人々を忘れないでほしい、そうした世界のリーダーたちに向けたメッセージなのです」

坂本真 長崎県出身。インダストリアル、ドローン、アンビエント、ライブサウンドなど、様々なサウンドスケープを試みるノイズミュージシャン。2021年、フランスの先鋭的なアートスペースである「The Foundry」に滞在し、ロンドンのセント・ジョンズ教会では、アンドレイ・モロドキンの作品「BLOOD  LINE」に合わせたライブサウンドスケープのパフォーマンスを披露し、その名をとどろかせました。

坂本豊 ドイツ・ベルリンと佐賀県の2拠点で活動。シンセサイザーを用いたジャンルにとらわれない音楽とサウンドスペースを制作するテクノユニット  Sub Human Bros  のメンバー。兄である坂本真の同様に、世界で活躍するサウンドクリエイター。

坂本真のコメント「私の祖父は13歳で被爆し、地獄のような風景を50キロも歩いたそうです。体が小さかったのが幸いし、多くの子供は助かったそうです。そして両親は爆風で爆風で倒れて死んでしまったため、子供たちは置き去りにされてしまったのです」

(美術展ナビ編集班 岡部匡志)

新着情報をもっと見る