【開幕】銅版画の深遠な表現世界 「長谷川潔 1891-1980展 ― 日常にひそむ神秘 ―」 町田市立国際版画美術館で9月25日まで

パリで活躍した銅版画家・長谷川潔の展覧会「長谷川潔 1891-1980展 ― 日常にひそむ神秘 ―」が、町田市立国際版画美術館で開幕した。



長谷川潔が画家を志し、版画の制作を始めたのは1912年のことであった。文芸同人雑誌『仮面』の版画家として創作活動を開始し、1918年に日本を去って以来パリを拠点に活躍。パリの画壇で高く評価されたほか、フランスでは文化勲章、日本では勲三等瑞宝章を授与されるなど、芸術家としての功績がたたえられている。


本展では、長谷川の日本時代の作品から最晩年の作品まで、年代順に幅広く紹介する。フランスで銅版画家として表現を模索しながら取り組んだ時代には、メゾチント(マニエール・ノワール)という版画の古典技法を研究し、現代版画の技法としてよみがえらせるなど独自の表現を確立していった。


1930年代の挿絵本である仏訳『竹取物語』は、パリの日本大使館勤務の外交官・本野盛一によるフランス語のテキストと長谷川によるエングレーヴィングの挿絵が共鳴し、日本の伝統性と西洋文化が融合した近代挿絵本の傑作だ。本展では、この挿絵頁を可能な限り多く展示する。


さらに現在でも人気のある長谷川の真骨頂ともいえる深遠な精神世界を探求した静物画や、関連作家の作品も展示し、全体を160点を超える作品で構成。完成された版画作品の美しさ、それを裏付ける技術、長谷川潔の世界観にどっぷりと浸れる展覧会となっている。
9月25日まで。

開催概要

  • 会期

    2022年7月16日(土)9月25日(日) 
  • 会場

  • 観覧料金

    一般800円、大・高生400円、中学生以下無料

  • 休館日

    月曜日 (※ただし7/18(月)、9/19(月)の祝日は開館、翌7/19(火)、9/20(火)は休館)

  • 開館時間

    10:00〜17:00 土・日・祝日は午前10時~午後5時30分(※入場は閉館の30分前まで)
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