【開幕】「よめないけど、いいね! 根津美術館の書の名品」が根津美術館で8月21日まで

重要美術品 金光明経 巻第四断簡(目無経) 鎌倉時代 12世紀 根津美術館蔵

「よめないけど、いいね! 根津美術館の書の名品」展が根津美術館(東京・青山)で7月16日(土)から8月21日(日)まで開催されます。開幕前日の内覧会に伺いました。書かれた内容は分からなくても、見るところはバッチリ分かる展示の工夫の数々。書が昨日よりも3倍くらい好きになりました。

タイトル「よめないけど、いいね!」について、企画展を担当した松原茂副館長は「館の若い人の発案でなく、高齢の私が若い人に関心を持ってもらいたくて一生懸命考えました」と笑顔で話します。ベテラン研究者の渾身の企画展なので、出展品は、国宝2件や良寛の代表作「大天地」など超豪華。

国宝 根本百一羯磨 巻第六 奈良時代 8世紀 根津美術館蔵
国宝 無量義経・観普賢経 平安時代 11世紀 根津美術館蔵
良寛筆 天地二大字(大天地) 江戸時代 19世紀 根津美術館蔵 秋山順一氏寄贈

現代人だから読めないのではなく、平安貴族が万葉仮名を読めなくなっていたことや、鎌倉時代に来日した中国僧(無学祖元)の墨跡を江戸時代に床の間に合うサイズに内容無視で切断していたことなど。「昔から書を読めていない例はたくさんあったので、私たちが読めなくても当たり前」と松原さん。

重要文化財 無学祖元墨蹟 附衣偈断簡 鎌倉時代 弘安3年(1280) 根津美術館蔵

読めなくても見た目の美しさを堪能できます。特に料紙装飾のきらびやかさには驚き。下の写真2枚目の左手前にある、本来は刀剣の刃紋を際立たせるための照明が使われているからこその鑑賞体験です。

伝 藤原公任筆 尾形切(業平集断簡) 平安時代 12世紀 根津美術館蔵
伝 藤原公任筆 太田切(和漢朗詠集 巻下断簡) 平安時代 11世紀 根津美術館蔵 植村和堂氏寄贈

展示品のすべてが載る書籍「根津美術館 新蔵品選 書蹟」(2,700円)も合わせて7月16日に新刊行。企画展は楽しく見て、英語の説明文が全件につく本格的な本書でしっかりと復習したいです。

企画展「よめないけど、いいね! 根津美術館の書の名品」は根津美術館で7月16日から8月21日まで。日時指定予約制。 松原副館長が会場を案内してくれる動画も公開しましたのでご覧ください。(読売新聞デジタルコンテンツ部 岡本公樹)

・根津美術館のHP

企画展「よめないけど、いいね! 根津美術館の書の名品」

  • 会期

    2022年7月16日(土)8月21日(日) 
  • 会場

  • 観覧料金

    一般1,300円 学生1,000円 中学生以下は無料
    オンライン日時指定予約。予約の定員に空きがある場合のみ、当日券(一般1,400円)を美術館受付で販売

  • 休館日

    毎週月曜日 ただし7月18日(月・祝)は開館、翌19日(火)休館

  • 開館時間

    10:00〜17:00 入館は午後4時30分まで
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