2022年後半のオススメ展覧会30選 東博の国宝89件、若冲の動植綵絵からアンディ・ウォーホル、ウィリアム・モリスまで

2022年も7月に入り、今年も残り半分となりました。7~12月にかけて開催される美術展や展覧会のうち、美術展ナビ編集班が絶対に行きたい、見たいものを30セレクトしました。夏休みなどのスケジュールを立てる際の参考にしてみてください。(読売新聞美術展ナビ編集班)

国宝 東京国立博物館のすべて(東京国立博物館)

1872年に開かれた博覧会を誕生とする東京国立博物館の創立150年を記念して、同館が所蔵する国宝89件すべてを期間中に展示(入れ替えあり)する特別展「国宝 東京国立博物館のすべて」が東京国立博物館で10月18日から12月11日まで開催されます。150年の歴史で初めての試み。そのラインナップは圧巻の一言。国宝の刀剣が通期展示される「国宝刀剣の間」も人気を集めそうです。

日本美術をひも解く―皇室、美の玉手箱 (東京藝術大学大学美術館)

皇室に伝えられた優品の数々で日本美術を分かりやすく紹介する特別展「日本美術をひも解くー皇室、美の玉手箱」が東京藝術大学大学美術館で8月6日に開幕します。宮内庁三の丸尚蔵館収蔵品として初めて国宝に指定された「動植綵絵」「蒙古襲来絵詞」「唐獅子図屏風」などを含む豪華な内容です。9月25日まで。

アーツ・アンド・クラフツとデザイン ウィリアム・モリスからフランク・ロイド・ライトまで (府中市美術館)

19世紀後半のイギリスで興った、日常生活をとりまくあらゆるものをめぐるデザイン運動「アーツ・アンド・クラフツ」。日本の「民藝」にも大きな影響を与えたこの運動は、職人によるハンドメイドに価値を見いだしました。この運動を先導したのがウィリアム・モリス(1834‑1896年)です。広島県のふくやま美術館で開催されて話題となった本展が東京の府中市美術館でも9月23日から12月4日まで開催されます。


ふくやま美術館の記事

開館記念展Ⅰ「響きあう名宝ー曜変・琳派のかがやきー」(静嘉堂文庫美術館「静嘉堂@丸の内」)

静嘉堂文庫美術館(東京都世田谷区)の展示ギャラリーが移転し、10月1日、東京・丸の内の「明治生命館」の1階に「静嘉堂@丸の内」の新たな愛称とともに、オープンします。開館記念展は静嘉堂が誇る《曜変天目(稲葉天目)》をはじめとする7つの国宝を公開します。12月18日まで。

アンディ・ウォーホル・キョウト (京都市京セラ美術館)

現代アートファン待望の展覧会。開幕が延期されていた「アンディ・ウォーホル・キョウト / ANDY WARHOL KYOTO」展が京都市京セラ美術館で、9月17日~2023年2月12日に開催されます。100点を超える日本初公開の作品などで、ポップアートを牽引したウォーホルの歩みと内面に触れることができます。

ルートヴィヒ美術館展 (国立新美術館、京都国立近代美術館)

ピカソ、ウォーホル、リキテンスタインなど、ドイツ・ケルンにある近現代アートのコレクションが豊富な美術館から名品の数々が来日しています。「ルートヴィヒ美術館展 20世紀美術の軌跡―市民が創った珠玉のコレクション」は9月26日まで、国立新美術館で。10月14日から2023年1月22日までは京都国立近代美術館でも開催されます。

ゲルハルト・リヒター展 (東京国立近代美術館、豊田市美術館)

現代アートの巨匠リヒター。国内の美術館では16年ぶりとなる大規模個展「ゲルハルト・リヒター展」が10月2日まで、東京国立近代美術館で開かれています。10月15日から2023年1年29日までは愛知県の豊田市美術館にも巡回します。

自然と人のダイアローグ(国立西洋美術館)

4月にリニューアルオープンし、6月4日から始まったリニューアルオープン記念展「自然と人のダイアローグ フリードリヒ、モネ、ゴッホからリヒターまで」。モネとリヒターの”共演”など、作品同士の対話(ダイアローグ)も話題です。9月11日までの開催。

運慶 鎌倉幕府と三浦一族 横須賀美術館

今年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」でも注目されている鎌倉美術。横須賀美術館で開催の「運慶 鎌倉幕府と三浦一族」では、横須賀市の寺院に伝わった仏師運慶らの仏像と、中世の三浦半島の栄華をしのばせる文化財を紹介します。7月6日から9月4日まで。共同開催の神奈川県立金沢文庫では10月7日~11月27日に巡回します。

ボストン美術館展 芸術×力(東京都美術館)

日本にあれば国宝ともいわれる《吉備大臣入唐絵巻》や、《平治物語絵巻》などが里帰りする「ボストン美術館展 芸術×力」が東京都美術館で7月23日に開幕しました(10月2日まで)。

美少女戦士セーラームーン ミュージアム (六本木ミュージアム)

7月1日から12月30日まで「美少女戦士セーラームーン ミュージアム」が六本木ミュージアムで開催されています。連載30周年を記念したファン待望の大展覧会です。

冨樫義博展 -PUZZLE-(森アーツセンターギャラリー、大阪、福岡)

『幽☆遊☆白書』『レベルE』『HUNTER×HUNTER』などの人気作で知られる漫画家・冨樫氏の展覧会「冨樫義博展 -PUZZLE-」が開催されます。展覧会のはじまりとなる東京会場は、森アーツセンターギャラリー(東京・六本木)で、10月28日から2023年1月9日まで。その後、大阪、福岡にも巡回予定です。

ゴールデンカムイ展 (京都文化博物館、福岡アジア美術館、北海道)

「ゴールデンカムイ展」は東京会場に引き続き、京都文化博物館で7月9日から9月11日まで開催されます。10月15日から11月27日まで福岡アジア美術館で。その後の巡回先として、物語の舞台である北海道(場所、日程未定)での開催も決まりました。

新選組展2022 ─史料から辿る足跡─ (福島県立博物館、京都文化博物館)

歴史研究の成果を踏まえた「新選組展2022 ─史料から辿る足跡─」が新選組とゆかりの深い会津と京都で開催。7月23日~9月19日、福島県立博物館で、10月1日~11月27日、京都文化博物館で開催されます。

李禹煥展 (国立新美術館)

国立新美術館の開館15周年を記念して、8月10日から11月7日まで、現代美術家、李禹煥(リ・ウファン)の大規模な回顧展が開かれています。日本の「もの派」を代表する作家として、国際的にも大きな注目を集めてきた作家です。

展覧会 岡本太郎(大阪中之島美術館、東京都美術館、愛知県美術館)

岡本太郎の大規模回顧展「展覧会 岡本太郎」が大阪中之島美術館で7月23日から10月2日まで、東京都美術館で10月18日から12月28日まで開催されます。2023年(1月14日~3月14日)には愛知県美術館にも巡回します。

すべて未知の世界へ―GUTAI 分化と統合 (大阪中之島美術館、国立国際美術館)

今年、新たにオープンした話題の美術館、大阪中之島美術館。戦後大阪のアートシーンを語るのに欠かせないGUTAI。「すべて未知の世界へ―GUTAI 分化と統合」が大阪中之島美術館と国立国際美術館で10月22日から2023年1月9日まで開催されます。

国宝 鳥獣戯画と愛らしき日本の美術(福岡市美術館)

人気の国宝《鳥獣戯画》が福岡に降臨!「国宝 鳥獣戯画と愛らしき日本の美術」が福岡市美術館で9月3日から10月16日まで開催されます。

特別展「琉球」(九州国立博物館)

沖縄復帰50年を記念する特別展「琉球」が東京国立博物館に続き、7月16日から九州国立博物館で開催されます。9月4日まで。過去最大規模の琉球展は必見です。

ジブリパークとジブリ展 (長野県立美術館、愛知県美術館など)

今年11月1日に愛知県の「愛・地球博記念公園(モリコロパーク)」内にジブリパークが開園します。「ジブリパークとジブリ展」は、長野県立美術館で7月16日 から 10月10日まで、その後、愛知県美術館などに巡回します。

宝石 地球がうみだすキセキ (名古屋市科学館)

宝石展は各地の博物館やコレクションなどの協力で、多種多様な宝石とそれを使用した豪華絢爛なジュエリーを一堂に集め、科学的、文化的な切り口で紹介します。国立科学博物館に続き、名古屋市科学館で7月9日から9月19日まで開催されます。

特別展「毒」(国立科学博物館)

「毒」について、動物学、植物学、地学、人類学、理工学など、各研究分野の専門家が徹底的に掘り下げる国立科学博物館ならではの展示です。11月1日から2023年2月19日まで。

ヴァロットンー黒と白 (三菱一号館美術館)

フェリックス・ヴァロットン(1865-1925)は19世紀末から20世紀初頭にかけてパリで活躍しました。黒一色の木版画で名声を博し、ブラック・ユーモアに満ちた独特の作風は今なお高い人気を誇ります。三菱一号館美術館は世界有数のヴァロットンの版画コレクションで知られ、今回は約180点からなるコレクションを一挙に公開します。10月29日~2023年1月29日。

ピカソ 青の時代を超えて (ポーラ美術館、ひろしま美術館)

国内でも屈指のピカソ・コレクションを誇るポーラ美術館とひろしま美術館が、ピカソの制作のプロセスに焦点を当てた展覧会です。ポーラ美術館で9月17日~ 2023年1月15日、ひろしま美術館で2023年2月4日~5月28日の開催。

ピカソとその時代 ベルリン国立ベルクグリューン美術館展 (国立西洋美術館、国立国際美術館)

ドイツ生まれの美術商ベルクグリューンは世界有数の美術品のコレクションを構築したことで知られています。ピカソやマティスなどが来日する「ピカソとその時代 ベルリン国立ベルクグリューン美術館展」が国立西洋美術館で10月8日~2023年1月22日、開催されます。国立国際美術館(大阪)にも2023年2月4日~5月21日、巡回します。

鉄道開業150周年記念展 鉄道と美術の150年(東京ステーションギャラリー)

今年は鉄道が開業して150周年です。東京駅の東京ステーションギャラリーでは、「鉄道開業150周年記念展 鉄道と美術の150年」(仮称)が10月8日から2023年1月9日まで開催されます。

没後80年記念 竹内栖鳳 (山種美術館)

近代京都画壇をけん引した日本画家・竹内栖鳳。特別展「没後80年記念 竹内栖鳳」(仮称)が山種美術館で10月6日~12月4日に開催されます。竹内栖鳳展は島根県の足立美術館でも8月31日から11月30日まで開催されます。

第74回 正倉院展 (奈良国立博物館)

奈良の、そして日本の秋の風物詩、正倉院展が今年も10月29日~11月14日に開催されます。

大蒔絵展 (三井記念美術館、徳川美術館)

MOA美術館で開催され話題となった大蒔絵展。MOA美術館、三井記念美術館、徳川美術館の3館の共同企画で、三井記念美術館で10月1日から11月13日まで開催されます。徳川美術館では2023年春に開催予定。


(MOA美術館の記事)

加耶―古代東アジアを生きた、ある王国の歴史―(国立歴史民俗博物館)

古代の日本とも密接な関係があった朝鮮半島の加耶。その実像に、最新の歴史研究の成果から迫ります。国際企画展示「加耶―古代東アジアを生きた、ある王国の歴史―」は国立歴史民俗博物館で10月4日~12月11日。

(読売新聞美術展ナビ編集班)

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