【プレビュー】「たくさんの愛を、ありがとう 追悼 瀬戸内寂聴展」8月3日から日本橋髙島屋S.C.で

たくさんの愛を、ありがとう 追悼 瀬戸内寂聴展 |
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会場:日本橋髙島屋S.C. 本館8階ホール |
会期:2022年8月3日(水)~8月22日(月) |
休館日:期間中無休 |
開館時間:10時30分~19時30分(入場は19時まで)※最終日は18時閉場(入場は17時30分まで) |
入場料:一般1000円、大学・高校生800円、中学生以下無料 |
詳しくは展覧会公式サイト |

昨年11月9日に99歳で亡くなられた瀬戸内寂聴さんの数々の名言や、華やかなで幅広い交友を紹介する「たくさんの愛を、ありがとう 追悼 瀬戸内寂聴展」が8月3日から、日本橋髙島屋S.C.で開催されます。
「切に生きる」という言葉が好きだと語っていた瀬戸内寂聴さんは、作家として僧侶として、常に精一杯の行いを自らに課し、最後までペンを握り続けました。
その一方、子どもを亡くした女性の肩を抱いて共に泣き続ける優しさをもち、反戦や人権活動にも力を尽くしました。
この展覧会では、新たに出版された寂聴さんの著作をはじめ、これまでの代表作や活動、交友の記録などを一堂に展示。また会場に「心に残る寂聴師のことば」を散りばめ、法話映像、秘蔵の資料とともに、寂聴さんを偲びます。
7章立てで生涯を紹介
展示は7章立てで、400点を超える資料とともに紹介されます。
◆第1章 人生の原点
価値観を根底から揺さぶられた敗戦の体験、作家活動の源になった出奔時の思いをたどります。
◆第2章 瀬戸内晴美の文学

仕事と恋愛という女性にとって普遍のテーマに正面から向き合った人気作家・瀬戸内晴美の文学を紹介します。
◆第3章 出家得度
岩手県中尊寺での得度式の模様とその決意を、剃髪した黒髪や得度の挨拶文、貴重な写真などで振り返ります。
◆第4章 僧侶の顔

僧侶として痛みや孤独を抱える人々を励まし、反戦など社会問題にも積極的に向き合い行動した姿を法話映像などで振り返ります。
◆第5章 寂聴源氏の世界
「平成の源氏ブーム」を巻き起こした華やかな寂聴源氏の世界を、日本画家・石踊達哉画伯が書き下ろした装幀画原画などで紹介します。
◆第6章 交友録

作家仲間や各界著名人との書簡、寂聴さんとの思い出の品をエピソードとともに展示します。
◆第7章 晩年と未来

晩年の著書や活動を通じて、寂聴さんが遺したもの、我々に伝えたかったことを探ります。
日本橋髙島屋の後は、大阪髙島屋(2022年9月14日~9月26日)、京都高島屋(2022年10月12日~10月31日)に巡回します。(読売新聞美術展ナビ編集班)