【開幕】「歌枕 あなたの知らない心の風景」サントリー美術館で8月28日まで

歌枕 あなたの知らない心の風景
会場:サントリー美術館(東京・六本木)
会期:2022年6月29日(水)~8月28日(日)
開館時間:10~18時 *金・土および7/17日(日)、8月10日(水)は20時まで開館
休館日:火曜日(ただし8月23日は18時まで開館)
アクセス:都営地下鉄大江戸線六本木駅出口8より直結、東京メトロ日比谷線六本木駅より地下通路にて直結、東京メトロ千代田線乃木坂駅出口3から東京ミッドタウンまで徒歩約3分
入館料:一般1,500円、大学・高校生1,000円、中学生以下無料
※作品保護のため、会期中展示替えあり。詳しくは同館のホームページへ。

内覧会を取材しました

「歌枕 あなたの知らない心の風景」がサントリー美術館で6月29日(水)から始まります。開幕前日の内覧会を取材しました。
歌枕とは「吉野」と聞いただけで「桜」の情景が浮かぶような和歌に歌われた地名のこと。では「龍田」で「紅葉」が浮かぶでしょうか?

春秋花鳥図屏風 土佐光起 江戸時代 サントリー美術館蔵

でも「歌枕」を知らなくても大丈夫。日本美術の殿堂とも呼ばれるサントリー美術館さんが「現代の日本人は知らなくて当たり前」というスタンスなのが心強いです。もちろん知ると日本美術をより楽しめます。例えば『石山寺縁起絵巻(模本)』に描かれている歌枕は「宇治」で、浮かぶ情景は川と橋。

石山寺縁起絵巻(模本) 谷文晁 江戸時代 サントリー美術館蔵

歌枕はリアルな地形描写は不要。むしろ心で描いた理想的な「イメージ図」であることがポイント。江戸時代に相馬藩主が地元の松川浦(福島県)を新しい歌枕の名所にしようとプロジェクト。現地に行ったことも見たこともない京都の公家が歌を詠み、行ったことのない狩野派が絵を描きました。

歌枕を通じて、抽象的な心の情景を日本人が共有したから、江戸時代にはよりデザイン的、より抽象的な「琳派」が好まれたのも、歌枕への理解があったからのようです。例えば、尾形光琳の弟、尾形乾山による「白泥染付金彩薄文蓋物」のデザインは、「武蔵野=薄(すすき)」の歌枕を想起させます。

重要文化財 白泥染付金彩薄文蓋物 尾形乾山 江戸時代 サントリー美術館蔵

平安時代や鎌倉時代から江戸時代まで、いにしえの日本人たちが心に描いたイメージを、令和の私たちも共有できたらステキだなと思いました。(読売新聞デジタルコンテンツ部 岡本公樹)

歌枕 あなたの知らない心の風景

  • 会期

    2022年6月29日(水)8月28日(日) 
  • 会場

    サントリー美術館
    https://www.suntory.co.jp/sma/
    港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウン ガレリア3F
  • 観覧料金

    一般1,500円、大学・高校生1,000円、中学生以下無料

  • 休館日

    火曜日(ただし8月23日は18時まで開館)

  • アクセス

    都営地下鉄大江戸線六本木駅出口8より直結、東京メトロ日比谷線六本木駅より地下通路にて直結、東京メトロ千代田線乃木坂駅出口3から東京ミッドタウンまで徒歩約3分
  • 備考

    作品保護のため、会期中展示替えあり。詳しくは同館のホームページへ。
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