【開幕】「小松美羽展 岡本太郎に挑むー霊性とマンダラ 」川崎市岡本太郎美術館で8月28日まで

企画展「小松美羽展 岡本太郎に挑む―霊性とマンダラ」 |
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会場:川崎市岡本太郎美術館 |
会期:2022年6月25日(土)~8月28日(日) |
開館時間:9:30-17:00(入館16:30まで) |
休館日:月曜日(7月18日を除く)、7月19日(火)、8月12日(金) |
観覧料:一般1,000円、高・大学生・65 歳以上800円、中学生以下無料 *日時指定予約制 |
アクセス:小田急線「向ヶ丘遊園」駅南口から徒歩約17分、JR南武線 「登戸」駅から徒歩約30分。生田緑地内 |
詳しくは同館のホームページ:https://www.taromuseum.jp/ |
開幕前日の内覧会を取材しました
25日から川崎市岡本太郎美術館で始まる「小松美羽展 岡本太郎に挑むー霊性とマンダラ 」。内覧会に先立ち、野外にある岡本太郎の彫刻「母の塔」の前で、「岡本太郎の作品が生きているのを感じながら」(小松美羽さん)約1時間の熱のこもったライブペインティングが行われました。
会場では、進化し続ける作家の歩みをたどることができます。銅版画家として評価された「四十九日」(2005年)。後にこの代表作を超える覚悟から切断した銅板の原版も展示されています。
小松さんは著書『世界のなかで自分の役割を見つけること』(ダイヤモンド社、2018年刊)で、「一番の代表作だからと大切に持ち歩き、人に見せるのはいつも「四十九日」。みんなから「気持ち悪い」と言われ続けていたものが、アートコレクターやテレビの人たちには「いいね、面白いね」と言われたのが嬉しかったのだと思う。しかしその一方で、認められた喜びが、私を停滞させていたのだ」と切断した理由を説明しています。


銅版画から絵画や立体物へと表現の幅を広げた小松さんが「見えない何か」をモチーフに「アートは魂を癒す」と作られた作品の多くは、狛犬などの聖なる獣たち。



注目の大作が、縦横4メートルの2対の「ネクストマンダラー大調和」。来年(2023年)、真言宗立教開宗1200年を記念して、京都の東寺(教王護国寺)に奉納するために同寺で描かれた新作です。
縦横4メートルとは、真言宗の最高法儀とされる後七日御修法の際に用いられる両界曼荼羅(元禄本)と同じサイズです。


見る人の心に見えない力を湧き出させてくれる展覧会です。企画展「小松美羽展 岡本太郎に挑む―霊性とマンダラ」は川崎市岡本太郎美術館で、6月25日から8月28日まで。企画展は写真撮影可です。(読売新聞デジタルコンテンツ部 岡本公樹)