高精細複製だからできる夢のコラボ!永徳、等伯、又兵衛の国宝屏風 宗達と光琳の風神雷神図を一度に鑑賞 「日本画をたのしもう~高精細複製が語る名品の世界~」米沢市上杉博物館で8月6日から

企画展「米沢市上杉博物館×綴プロジェクト 日本画をたのしもう~高精細複製が語る名品の世界~」 |
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会場:米沢市上杉博物館 (山形県米沢市) |
会期:2022年8月6日(土)~9月11日(日) 前期:8月6日(土)~8月23日(火) 後期:8月25日(木)~9月11(日) |
休館日:8月24日(水) |
アクセス:JR米沢駅から2km(上杉神社隣接)、東北中央自動車道 米沢中央ICから約4km |
入館料:一般700円/高大生300円/小中生無料 (常設展とのセット券) |
詳しくは博物館のHPへ。 |
キヤノンと特定非営利活動法人京都文化協会による日本古来の貴重な文化財の高精細複製品を制作に取り組む「綴プロジェクト」では、これまで56点の文化財の高精細複製品が作成されてきました。本展では、米沢市上杉博物館が所蔵し、プロジェクト の第1期作品である狩野永徳の国宝「上杉本洛中洛外図屏風 」の高精細複製品など、24点(前期後期で入れ替えあり)が展示されます。
夢の競演 狩野永徳と岩佐又兵衛の洛中洛外図屏風


高精細複製品の活用は、オリジナルの文化財をより良い状態での保存を可能とするだけでなく、今展のように、日本美術に触れる機会をより多くの人に提供することが期待されています。
展示品には、長谷川等伯の国宝「松林図屏風」など、一度は教科書などで目にしたことがある有名な作品の高精細複製品がずらり。多くの作品がガラス越しでなく鑑賞できることから、作品の細部まで、じっくり鑑賞できることでしょう。


琳派の系譜を名品でたどれる
俵屋宗達による「風神雷神図屏風」と、その模写である尾形光琳の「風神雷神図屏風」の高精細複製品も並んで展示され、表現や描き方の違いなど見比べることができます。



原本は国内外から名品の数々
「日本画をたのしむ」をテーマとする本展では、伝統的な技法、きまりごと、デザイン性、表現視点など、知るとさらに楽しむことができる日本画の特徴が紹介され、高精細複製品を間近で鑑賞しながら、その繊細さと力強さを再発見できるでしょう。



葛飾北斎の晩年の傑作を含む、アメリカのフリーア美術館の門外不出のコレクションなど、海外に渡った日本の貴重な文化財の高精細複製品も並びます。



これらの高精細複製品は、オリジナルの文化財が持つ微妙な風合い、質感までも取り込み、それを遜色なく忠実にプリント出力し、さらに金箔や表装といった伝統工芸の技によって細部の質感にいたるまで再現されているそうです。
(読売新聞デジタルコンテンツ部)