【プレビュー】「近代」から「現代」の日本画がいっぱい――「開館3周年記念 福美の名品展」 福田美術館で7月16日開幕

上村松園 《長夜》 (前期展示)

開館3周年記念 福美の名品展
会場:福田美術館(京都府京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町3-16)
会期:2022年7月16日(土)~10月10日(月、祝日)
休館日:火曜日
アクセス:JR山陰線嵯峨嵐山駅から徒歩12分、阪急嵐山線嵐山駅から徒歩11分、京福電鉄嵐山駅から徒歩4分
入館料:一般・大学生1300円、高校生700円、小・中学生400円、障害者と介添え人1人700円、幼児無料。
※前期(7月16日~8月29日)、後期(8月31日~10月10日)で展示替えあり
※最新情報は、同館HP(https://fukuda-art-museum.jp/)で確認を。

2022年101日に開館3周年を迎える福田美術館。それを記念して行われるこの展覧会では、同館を代表する名品と共に、これまで未公開だった近代絵画を中心とするコレクションを紹介する。福田美術館ではこれまで、竹内栖鳳や上村松園ら京都画壇と、横山大観や菱田春草ら東京画壇に注目した企画展を開催してきた。今回の展覧会では、既存の日本画に飽き足らず新たな創造の場を求めて「国画創作協会」を設立した村上華岳や入江波光、小野竹喬らの作品をも展示する。

東山魁夷 《静けき朝》 (通期展示)
入江波光 《臨海の村》 (通期展示)

また昭和の時代になって以降、日本画のジャンルに新たな境地を切り開いた、加山又造や高山辰雄、杉山寧、秋野不矩らの作品も多数紹介。中でも35年ぶりの公開となる杉山寧の大作《慈悲光》は、そのスケールと厳粛な雰囲気に圧倒されることだろう。

杉山寧 《慈悲光》 (通期展示)
西村五雲 《朝比奈》 (通期展示)

福田美術館のすぐ近くにある天龍寺の龍を揮毫したことで知られるのが、加山又造だ。斬新な動物画シリーズを描いた1950年代、琳派に傾倒した60年代、裸婦に取り組む70年代、水墨画に転向した80年代と、10年刻みで、又造はその作風を変遷させてきた。パノラマギャラリーでは、その又造の作品の数々を紹介する。

加山又造 《白い鳥》 (通期展示)

この他、大正12年に刊行された近松門左衛門の作品集『大近松全集』(全18点)の付録となった版画13点とその原画5点も公開。総数97点の展示品は、約1800点のコレクションの中から厳選したものだ。

加山又造 《猫ト牡丹》 (通期展示)