【開幕】丸紅ギャラリー開館記念展Ⅱ『「美」の追求と継承-丸紅コレクションのきもの-』 丸紅ギャラリーで8月1日まで

開幕前日の内覧会を取材しました

6月7日(火)から丸紅ギャラリー(東京・大手町)ではじまる『開館記念展Ⅱ 「美」の追求と継承ー丸紅コレクションのきもの』。前日の6日に行われた内覧会に伺いました。豪華な逸品が並び、思わず目が吸い寄せられます。

染呉服商として事業を拡大してきた丸紅は戦前、染織技術や意匠の研究のために古い染織品の「美」に注目、積極的に蒐集しました。これらのコレクションを披露しています。保存状態も素晴らしく、江戸時代のものとは思えない鮮やかさです。

白綸子地扇菊模様小袖 鹿の子絞り、刺繍 江戸時代 17世紀後半
紫縮緬地水辺風景模様振袖 白上げ、色挿し、摺匹田、刺繍 江戸時代 19世紀前半
白綸子地四季草花青海波模様打掛 摺匹田、刺繍 江戸時代 19世紀前半

こうした先人の作品を踏まえて、近代的な意匠をまとった作品も実に見事です。こちらは1933年に制作された京友禅の名工、上野為二の振袖。豊かな作家性を感じさせます。モチーフの参考にした袈裟が合わせて展示されていて、比較するのも興味深いです。

黒縮緬地近江八景模様振袖 上野為二 友禅染、刺繍 1933年(昭和8)
白縮緬地近江八景模様袈裟 絞り染、友禅染、刺繍 江戸時代 18世紀前半

パネル展示では、丸紅による染織品の研究や継承の歩みが紹介されており、こちらも読み応えあります。コロナ禍も加わり、厳しさ増すきもの業界ですが、価値ある文化を大切にしていきたいものです。

 

『丸紅ギャラリー開館記念展Ⅱ 「美」の追求と継承ー丸紅コレクションのきもの』は8月1日(月)まで。日曜・祝日は休館です。作品保護のため前期と後期で展示替えをおこないます。詳しくは下記のプレビュー記事をご覧ください。

(読売新聞美術展ナビ編集班 岡部匡志)

丸紅ギャラリー開館記念展Ⅱ『「美」の追求と継承-丸紅コレクションのきもの-』
会場:丸紅ギャラリー(東京都千代田区大手町1-4-2 丸紅ビル3階)
会期:6月7日(火)~ 8月1日(月)(前期:6月7日~7月2日/後期:7月4日~8月1日)
開館時間:10時~17時(入館は16時半まで)
休館日:日曜日、祝日(※その他、ビルの休業日に準じます。開館日は丸紅ギャラリーHPで確認下さい。)
アクセス:東京メトロ「竹橋駅」3a出口より徒歩1分、東京メトロ・都営地下鉄「大手町駅」C2b出口より徒歩6分、東京メトロ・都営地下鉄「神保町駅」A9出口より徒歩7分
入館料:一般(大学生以上)500 円
※高校生以下、障がい者と介助者1 名は無料。
※着物・浴衣など、和装で来館の方は無料。
※入館料は全額、社会福祉法人丸紅基金に寄付されます。
※支払い時に現金は利用できません。交通系ICカード等電子マネーまたはクレジットカードのみ利用できます。
詳しくはhttps://www.marubeni.com/gallery/へ。