巧みな人物デッサンと官能的表現――「キース・ヴァン・ドンゲン展 フォーヴィスムからレザネフォル」 パナソニック汐留美術館で7月9日開幕

キース・ヴァン・ドンゲン展 フォーヴィスムからレザネフォル
会場:パナソニック汐留美術館(東京都港区東新橋1-5-1 パナソニック東京汐留ビル4階)
会期:2022年7月9日(土)~9月25日(日)
休館日:水曜日と8月12~17日は休館
アクセス:JR新橋駅「烏森口」「汐留口」「銀座口」より徒歩約8分、東京メトロ銀座線新橋駅「2番出口」より徒歩約6分、都営浅草線新橋駅「JR新橋駅・汐留方面改札」より徒歩約6分、ゆりかもめ新橋駅より徒歩約6分、都営大江戸線汐留駅「3・4番出口」より徒歩約5分
観覧料:一般1000円、65歳以上900円、大学生700円、中・高校生500円、小学生以下無料。
※最新情報は公式サイト(https://panasonic.co.jp/ew/museum/)で確認を。

オランダ生まれのキース・ヴァン・ドンゲン(1877―1968)の日本の美術館では44年ぶりの個展が、パナソニック汐留美術館で開かれる。

ロッテルダムの美術アカデミーで学んでいたヴァン・ドンゲンは、20歳の頃に初めてパリに滞在、2年後にモンマルトルに移住して、アトリエを構えた。オランダ時代から力強い筆致の作品を描いていたヴァン・ドンゲンは、すぐに新印象派に関心を抱き、やがて濃密で表情豊かな色彩でフォーヴィスム(野獣派)の画家たちの一員となる。華麗でありながら内的な表情を感じさせる色使い、画面に現れる女性の身体の優美さや官能性、それらはやがてヴァン・ドンゲンの代名詞となった。

「新印象派からフォーヴィスムへ」「フォーヴィスムの余波」「レザネフォル」の3章で構成される今回の展覧会では、まずヴァン・ドンゲンがフォーヴィスムの画家へと成長する過程を紹介する。続く第一次世界大戦までの時期、ヴァン・ドンゲンは色彩と形態の研究に取り組み、大胆でエネルギッシュな色のコントラストで様々な女性の姿を描いた。そして第一次大戦終結後の「狂騒の20年代」(レザネフォル)、ヴァン・ドンゲンは肖像画家として高く評価されるようになる。ヴァン・ドンゲンならではのスタイルである、華奢で細長くデフォルメされたしなやかな人物像は、きわめて洗練された色彩で表現され、当時の上流階級の人々から絶大な人気を博したのだ。

ヴァン・ドンゲンの作品に一貫して見られるのは、巧みな人物デッサンと官能的表現だ。3章に分けた各時代、そういう特徴はどのように表現されていたのか。それぞれの時代で特徴的な色彩や形がどんなふうに調和していたのか。国内外のコレクションで、ヴァン・ドンゲンの歩みが紹介される。

(美術展ナビ取材班)