【次回の日曜美術館】「北の息吹を刻む ~絵本作家・手島圭三郎 最終作へ~」 Eテレ 6月5日放送

【次回のEテレ・日曜美術館】
「北の息吹を刻む ~絵本作家・手島圭三郎 最終作へ~」
放送時間:6月5日(日) 午前9:00~9:45

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北海道の大自然とアイヌの挿話を木版画で描く絵本作家・手島圭三郎(85歳)。
児童図書のノーベル賞ともいえる、ボローニャ国際児童図書賞も受賞し、1年に1作品の絵本を生み出し続けてきたが、手島は今年40冊目で創作活動に幕を下ろすことを決めた。ほぼ1年にわたる、最後の作品に挑む姿を長期でカメラが追った。

北海道・紋別の貧しい家に生まれた手島は、手間のかかる木版は時代遅れとする風潮にあらがい、ローカルに徹し、北海道の雄大な風景と動物たちの命を一刀一刀描き込んできた。

代表作「しまふくろうのみずうみ」は、静寂な夜の湖面でシマフクロウが魚を捕る瞬間を、詩的でありながら、リアリズムを追求した作品だ。絵本の読者層を子供から「大人」へと広げた手島の世界を、番組はアニメ手法も駆使して魅力的に表現する。

初回放送日: 2021年10月31日)

(読売新聞デジタルコンテンツ部)