【プレビュー】丸紅ギャラリー開館記念展Ⅱ『「美」の追求と継承-丸紅コレクションのきもの-』 6月7日開幕

染分縮緬地異国風景模様振袖(そめわけちりめんじいこくふうけいもようふりそで) 今尾和雄 1936年(昭和11) 後期展示

丸紅ギャラリー開館記念展Ⅱ『「美」の追求と継承-丸紅コレクションのきもの-』
会場:丸紅ギャラリー(東京都千代田区大手町1-4-2 丸紅ビル3階)
会期:6月7日(火)~ 8月1日(月)(前期:6月7日~7月2日/後期:7月4日~8月1日)
開館時間:10時~17時(入館は16時半まで)
休館日:日曜日、祝日(※その他、ビルの休業日に準じます。開館日は丸紅ギャラリーHPで確認下さい。)
アクセス:東京メトロ「竹橋駅」3a出口より徒歩1分、東京メトロ・都営地下鉄「大手町駅」C2b出口より徒歩6分、東京メトロ・都営地下鉄「神保町駅」A9出口より徒歩7分
入館料:一般(大学生以上)500 円
※高校生以下、障がい者と介助者1 名は無料。
※着物・浴衣など、和装で来館の方は無料。
※入館料は全額、社会福祉法人丸紅基金に寄付されます。
※支払い時に現金は利用できません。交通系ICカード等電子マネーまたはクレジットカードのみ利用できます。
詳しくはhttps://www.marubeni.com/gallery/へ。

丸紅コレクションの三本柱の一つである染織品コレクションを、開催期間を前期・後期に分け、それぞれ22点ずつ、計44点展示します。戦前の丸紅商店がどのような意図とどのような審美眼をもって江戸を中心とした染織品コレクションの蒐集にあたったのかを紹介します。また、染織技術の進歩に伴う伝統意匠の当代意匠への応用と新たな意匠表現の創造にいかにして取り組んだかなどについて、新たな視点と研究成果とともに披露します。

納戸紋縮緬地淀の曳舟模様小袖(なんどもんちりめんじよどのひきふねもようこそで) 18世紀後半(部分)【前期展示】
薄浅葱綸子地片輪車桜模様打掛(うすあさぎりんずじりゅうすいかたわぐるまさくらもよううちかけ) 1897年(明治30) 【前期展示】
染分縮緬地源氏絵海辺風景模様小袖(そめわけちりめんじげんじえうみべふうけいもようこそで) 18世紀前半(部分) 【後期展示】
萌黄縮緬地雪景苫屋模様振袖(もえぎちりめんじせっけいとまやもようふりそで) 19世紀前半(部分) 【後期展示】
白繻子縮緬地盆栽模様着物(しろしゅすちりめんじぼんさいもようきもの) 上野為二 1933(昭和8) 【後期展示】

 同展にあわせて各種イベントも開催されます。「きものの未来」をテーマとした講演会、お子様向けのワークショップ、 京都丸紅株式会社によるきもの展示販売会を予定しています。( ※詳細は、丸紅ギャラリーHPで確認下さい)   

<丸紅ギャラリー概要> 2021年11月1日にオープン。丸紅は、創業(1858年)から現在まで続く繊維に関わるビジネスを通じて蒐集・保全してきた江戸期を中心とする古い時代の染織品(きもの、帯、袱紗など)や染織図案、196070年代にアートビジネスに携わる中で入手した西欧絵画、そして、染織図案の接点などから画家本人や画商を通じて蒐集された近代日本絵画を「丸紅コレクション」として所蔵しています。丸紅ギャラリーでは、「古今東西の美が共鳴する空間」をコンセプトに、丸紅コレクションの収蔵品をさまざまなテーマで展示・公開していきます。

(読売新聞美術展ナビ編集班 岡部匡志)