【プレビュー】 「特別展アリス― へんてこりん、へんてこりんな世界 ―」森アーツセンターギャラリーで7月16日から

特別展アリス― へんてこりん、へんてこりんな世界 ― |
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会場:森アーツセンターギャラリー[六本木ヒルズ森タワー52F] |
会期:2022年7月16日(土)~10月10日(月・祝) |
休館日:会期中無休 |
チケット料金や購入方法などは後日発表 詳しくは展覧会公式サイトへ。 |
アリスのふるさとイギリスから、六本木にやってくる「へんてこりん、へんてこりんな世界」。アリスの世界に迷い込んで楽しめること間違いなしの展覧会が7月16日から森アーツセンターギャラリーで始まります。
世界中で広く知られている「不思議の国のアリス」というお話。
イギリスの博識家で数学者であるチャールズ・ラトウィッジ・ドジソンが、「ルイス・キャロル」のペンネームで書いた児童文学「不思議の国のアリス」がはじまりでした。その独特の世界観から、映画やアート、ファッションなど、「アリス」は文化現象として広がりを見せ、現在にいたるまで多くの作品が生み出されることとなります。
世界巡回中のこの展覧会は、お馴染みのアリス作品から、ちょっとシュールなものまで、英国ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館(V&A)と海外所蔵作品を中心とする、作品と資料約300点が集結します。
アリスの不思議な国へ没入
不思議の国に迷い込んでしまったような、原作の世界観あふれる展示で、アリスの世界に入り込みましょう!

Alice Curiouser and Curiouser, May 2021, Victoria and Albert Museum Installation Image, Cheshire Cat created by Victoria and Albert Museum, Alan Farlie, Tom Piper, Luke Halls Studio ©Victoria and Albert Museum, London

Alice Curiouser and Curiouser, May 2021, Victoria and Albert Museum Installation Image, Tea Party created by Victoria and Albert Museum, Alan Farlie, Tom Piper, Luke Halls Studio ©Victoria and Albert Museum, London
「不思議な国のアリス」の初版
初版の「不思議の国のアリス」に描かれた挿絵は必見です。描いたのは当時イギリスの日常生活の風刺して人気を博した雑誌「パンチ」の看板漫画家であったジョン・テニエル。風刺画家らしいシュールなアリスも魅力的です。


ケーキを食べて首が伸びたアリス。ページの下部には「ああ、かわいそうな私の足さんたち」という言葉があります。

酒井駒子、ダリ、草間彌生 それぞれの「アリス」
絵本作家の酒井駒子さんが描いたアリスなど、後に日本にも伝わった「アリス」の文化に影響を受けた、作品も展示されます。


現代でもデザイナー、演出家、振付家など、多くのアーティストにインスピレーションを与えるモチーフであり続ける「アリス」。
舞台化されたアリスの世界にも注目です。ロイヤル・バレエ団の「不思議の国アリス」に登場するハートのクイーンの衣装など、公演ポスターや舞台衣装、セット模型などが展示され、本から飛び出したアリスの世界を楽しむことが出来ます。

ほかにも、ディズニー映画「ふしぎの国のアリス」のアニメセル画や、サルバドール・ダリや草間彌生の作品まで、アリスに影響されたさまざまな作品が並びます。
(読売新聞デジタルコンテンツ部)