【プレビュー】「展覧会 岡本太郎」大阪中之島美術館で7月23日から 東京都美術館、愛知県美術館にも巡回

岡本太郎 Ⓒ岡本太郎記念現代芸術振興財団

展覧会 岡本太郎
大阪展:大阪中之島美術館
会期:2022年7月23日(土)~10月2日(日)
休館日:月曜日
東京展:東京都美術館
会期:2022年10月18日(火)~12月28日(水)
愛知展:愛知県美術館
会期:2023年1月14日(土)~3月14日(火)
詳しくは展覧会公式サイトヘ。
問い合わせ050-5541-8600(ハローダイヤル)

日本を代表する芸術家・岡本太郎(1911~1996年)。彼の芸術家人生の全貌に迫る展覧会が開催されます。大阪中之島美術館で7月23日から10月2日まで、その後、東京都美術館と愛知県美術館にも巡回します。

岡本太郎が芸術家としての基盤を作ったパリ滞在中の1930年代の作品は、戦火によりすべて焼失してしまいましたが、戦後、太郎自身により4点が再制作されています。本展では、この4点すべてが集結します。

岡本太郎《空間》1934/54年 川崎市岡本太郎美術館蔵 Ⓒ岡本太郎記念現代芸術振興財団
岡本太郎《傷ましき腕》1936/49年 川崎市岡本太郎美術館蔵 Ⓒ岡本太郎記念現代芸術振興財団

特に1983年に自身がグッゲンハイム美術館に寄贈した初期の代表作《露店》は、寄贈後初の里帰りです。日本での公開は約40年ぶりとなります。2021年から22年にかけてメトロポリタン美術館などで開催された「国境を越えたシュルレアリスム」展(※原題)にも出品された本作は、初期の傑作です。

岡本太郎《露天》1937/49年 ソロモン・R・グッゲンハイム美術館蔵(ニューヨーク) Ⓒ岡本太郎記念現代芸術振興財団

「芸術は大衆のものである」という信念を象徴する大きな彫刻や壁画。これらの代表作を含めて、初期から晩年まで、岡本太郎の芸術を目の当たりにできる展覧会です。

岡本太郎《燃える人》1955年 東京国立近代美術館蔵 Ⓒ岡本太郎記念現代芸術振興財団
岡本太郎《犬の植木鉢》1955年 川崎市岡本太郎美術館蔵 Ⓒ岡本太郎記念現代芸術振興財団
岡本太郎《縄文土器》1956年3月5日撮影(東京国立博物館) 川崎市岡本太郎美術館蔵 Ⓒ岡本太郎記念現代芸術振興財団
岡本太郎《日の壁(原画)》1956年 岡本太郎記念館蔵 Ⓒ岡本太郎記念現代芸術振興財団
岡本太郎《光る彫刻》1967年 川崎市岡本太郎美術館蔵 Ⓒ岡本太郎記念現代芸術振興財団
岡本太郎《明日の神話》1968年 川崎市岡本太郎美術館蔵 Ⓒ岡本太郎記念現代芸術振興財団

今展に合わせて、東京の「岡本太郎記念館」では7月20日から、企画展「岡本太郎の1世紀」を開催します。詳しくは↓をご覧ください。

(読売新聞デジタルコンテンツ部)