【開幕】初期から現在の作品を網羅した自選回顧展 「陶芸家 辻村 史朗」 美術館「えき」KYOTO

国内外で高い評価を受ける陶芸家・辻村史朗の展覧会「陶芸家 辻村 史朗」が、美術館「えき」KYOTOで開幕した。


1947年、奈良県御所市に生まれた辻村は、洋画家を志して上京した10代後半、絵に没頭する日々の中で自己を追求したいという思いが募り、禅門を叩いた。修行の日々を過ごした辻村は、「人間の内なるものから発する何かと、ものを造ることから生じる何か、この二つの何かが自分の生きるうえでの指針となった」と振り返る。そして20代のはじめ、日本民藝館で名も無きひとつの大井戸茶碗に感動したことがきかっけで、師匠を持たず作陶の道に進み、今日まで精力的に土をいじり、日々思うがままの創作を続けている。

2007年には第52回ヴェネツィア・ビエンナーレ国際美術展に作品が展示されるなど、着実に国内外での評価が高まっている。その作風は型にとらわれず、とことん自己と向き合い、心赴くままに生みだされ、エネルギーに満ち溢れている。

本展は、作陶を始めた初期から現在に至る作品を網羅する自選回顧展。作陶の原点となっている茶わん、壺や花器を中心に、書や絵画など約150点が並ぶ。テーマごとに作家の多才な世界を垣間見ることができる。
6月19日まで。
※辻村史朗の「辻」のしんにょうは点ひとつが正しい表記

【開催概要】

展覧会名:陶芸家 辻村 史朗

会場:美術館「えき」KYOTO(京都駅ビル内ジェイアール京都伊勢丹7階隣接)

会期:2022年5月13日(金)~6月19日(日)※会期中無休

開館時間:午前10時~午後7時30分(入館締め切り閉館30分前)

入館料:一般1,000円、高・大学生800円、小・中学生600円

同館ホームページ(https://kyoto.wjr-isetan.co.jp/museum/