「燕子花図屏風の茶会 昭和12年5月の取り合わせ」根津美術館で15日まで 最終週は夜間も開館中

特別展「燕子花図屏風の茶会 昭和12年5月の取り合わせ」が根津美術館(東京・青山)で5月15日まで開催されています。10日から15日までは午後7時まで夜間開館中です。

根津コレクションの礎を築いた初代・根津嘉一郎(1860~1940年)は大正3年(1914年)に尾形光琳の「燕子花図屏風」を購入しました。根津は展覧会や茶会で、惜しみなくこの傑作を披露。中でも、77歳を目前にした昭和12年(1937)5月の茶会は、豪華で荘厳で、当時も大きな話題となりました。展示では、この茶会の”布陣”を再現しています。
茶会としては珍しく「燕子花図屏風」や円山応挙の「藤花図屏風」など豪華な屏風を登場させて、客を驚かせただけではありません。

茶会の前半に披露されたものが、その後、出される茶道具とリンクするなど、根津が張り巡らせた伏線とその回収の数々も実に見事です。この茶会の再現を存分に楽しむには、音声ガイド(500円)の利用をオススメします。



庭園のカキツバタの花もまだ楽しめます。
また、同時公開の「画賛の楽しみいろいろ」(展示室5)では国宝「布袋蒋摩訶問答図」が展示されています。

5月10日(火)から5月15日(日)は午後7時まで(入館は閉館30分前まで)の夜間開館があります。入館にはオンラインによる日時指定予約が必要です。
新しい燕子花グッズも登場

本展開催にあわせて、ミュージアムショップでは、オリジナル新商品の「和綴本 燕子花」(8,500円)や巾着袋(3,500円)が登場。

また、2020年に刊行した「根津美術館 新蔵品選 国宝・重要文化財」(2,700円)に続く第2弾の新蔵品選「茶の美術」(3,500円)が刊行されています。
特別展「燕子花図屏風の茶会 昭和12年5月の取り合わせ」 |
---|
会場:根津美術館(東京都港区南青山6-5-1) |
会期:2022年4月16日(土)~5月15日(日) |
休館日:5月2日を除く月曜日 |
開館時間:10時~午後5時(5月10日~15日は午後7時まで)入館は閉館30分前まで |
入場料:一般1,500円 学生1,200円 ※オンライン日時指定予約が必要 |
詳しくは美術館の公式ホームページへ |
アクセス:地下鉄銀座線・半蔵門線・千代田線「表参道駅」下車、A5出口から徒歩8分 |
(読売新聞デジタルコンテンツ部 岡本公樹、写真は根津美術館提供)