【プレビュー】「光陰礼讃―モネからはじまる住友洋画コレクション」泉屋博古館東京リニューアルオープンの第2弾 5月21日から

クロード・モネ《モンソー公園》 1876年 泉屋博古館東京

泉屋博古館東京リニューアルオープン記念展Ⅱ
光陰礼讃 ―モネからはじまる住友洋画コレクション
会場:泉屋博古館東京(東京・六本木)
会期:2022年5月21日(土)~ 7月31日(日)
休館日:月曜日 ※7月18日(月)は開館、翌19日休館。
アクセス:東京メトロ南北線「六本木一丁目」駅より徒歩3分、日比谷線「神谷町」駅より徒歩10分 銀座線・南北線「溜池山王」駅より徒歩10分
入館料:一般1,000円、高大生600円、中学生以下無料
詳しくは同館ホームページへ。

光陰礼讃こういんらいさん」と題された本展では、「印象派」を「光」、「古典派」を「陰」と捉えて、この二つの流れから展開した近代絵画を充実の住友洋画コレクションで紹介します。

劇的な陰影表現が特徴の古典的写実派にかわり、光を追い求める印象派が台頭しはじめた19世紀末のフランス絵画。画面いっぱいに光が満ち溢れるモネの《モンソー公園》は、印象派展第1回展後まもなくして描かれたモネの作品です。

クロード・モネ《モンソー公園》 1876年 泉屋博古館東京

同じ頃、権威あるサロン(官展)によって「絵画が偉大であった時代」最後の画家のひとりとされるジャン=ポール・ローランス。古典的リアリズムで英雄の死を描きました。

ジャン=ポール・ローランス 《マルソー将軍の遺体の前のオーストリアの参謀たち》1877年 泉屋博古館東京

日本では、最初の官立美術学校「工部美術学校」で学んだ浅井忠らが「明治美術会」を発足、洋風美術の普及に努めました。中心人物であった浅井は晩年を過ごした京都で、後輩の画家たちに堅実な写実技術とフランス仕込みの明るい色彩表現を伝えました。

浅井忠《河畔洋館》 1902年 泉屋博古館東京
鹿子木孟郞《ノルマンディーの浜》 1907年 泉屋博古館東京

一方、東京美術学校(現在の東京藝術大学の前身)で黒田清輝や藤島武二に学んだ画家たちは、外光表現を展開していきます。彼らの新たな画風は、文展でも受賞を重ねるなど、一世を風靡しました。

藤島武二《幸ある朝》 1908年 泉屋博古館東京
岡田三郎助《五葉蔦》 1909年 泉屋博古館東京

泉屋博古館東京の代表的な所蔵品である岸田劉生の《二人麗子図》や、のちに「日本的フォービズム」と呼ばれる画家たちに影響を与えたルオーやピカソなどの作品も展示されます。絵画の「光」と「陰」を通して、住友洋画コレクションを存分に楽しめる機会となるでしょう。

岸田劉生《二人麗子図(童女飾髪図)》 1922年 泉屋博古館東京

(読売新聞デジタルコンテンツ部)

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