【開幕】「大英博物館 北斎―国内の肉筆画の名品とともに―」サントリー美術館で6月12日まで

大英博物館 北斎―国内の肉筆画の名品とともに― |
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会場:サントリー美術館(東京・六本木) |
会期:2022年4月16日(土)~6月12日(日)※会期中展示替えあり |
休館日:火曜日(5月3日、6月7日は開館) |
アクセス:東京・六本木、東京メトロ日比谷線、都営地下鉄大江戸線「六本木」駅より直結、東京メトロ千代田線「乃木坂」駅より徒歩約3分 |
入館料:一般1700円、大学・高校生1200円、中学生以下無料 |
サントリー美術館のウェブサイト(https://www.suntory.co.jp/sma/)※会期、開館時間など変更の可能性があります。最新情報を美術館ウェブサイトでご確認ください。 |
開幕前日の内覧会を取材しました
「大英博物館 北斎 ―国内の肉筆画の名品とともに―」が4月16日(土)からサントリー美術館(東京・六本木)で始まります。内覧会に伺いました。意外にもサントリー美術館では初めての北斎展。入り口の展示から力が入ってます。さっと通り過ぎたら見逃しそうな仕掛けです。
世界有数の浮世絵コレクションを誇る大英博物館から、特に刷りの優れた北斎作品が並びます。《冨嶽三十六景》の「凱風快晴」(赤富士)の赤や「神奈川沖浪裏」の青がとても鮮やかです。


版画も素晴らしいですが、最後の章に並ぶ大英博物館や日本の北斎館などが所蔵する肉筆画は圧巻。章タイトル「神の領域ー肉筆画の名品ー」も納得です。


「齢八十八卍」と署名した最晩年の肉筆画の傑作「流水に鴨図」(大英博物館、上の写真右)は必見。池田芙美主任学芸員によると、一見真っ黒に見える鴨の眼に青(藍)が塗られています。
大英博物館コレクションの核となった6人の英国人コレクターも紹介。その1人ローレンス・ビニョン(1869~1943)は「美と驚きとがひとつになった衝撃を与える」と北斎愛を語っていました。他のコレクターたちの言葉もアツいです。
ショップは、大英博物館直輸入品やオリジナルグッズのほか、浪裏デザインの商品など豊富なラインナップです。
(読売新聞デジタルコンテンツ部 岡本公樹)