【プレビュー】特設展 「芥川龍之介 生誕130年 旅の記憶」山梨県立文学館で4月23日から

特設展 「芥川龍之介 生誕130年 旅の記憶」 |
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会場:山梨県立文学館 |
会期:2022年4月23日(土)~6月19 日(日) |
休館日:月曜日、ただし5月2日は開館 |
アクセス:甲府駅バスターミナル(南口)1番乗り場より 御勅使・竜王駅経由敷島営業所・大草経由韮崎駅・貢川団地各行きのバスで約15分、「山梨県立美術館」下車。 |
観覧料:一般 330円/大学生 220円/高校生以下・65歳以上無料 |
詳しくは同館のHPへ。 |
「羅生門」や「河童」などの小説で知られる芥川龍之介(1892~1927年)は旅が好きで、北は北海道から南は九州まで足を運んでいます。今回の展覧会は、山梨県立文学館の芥川コレクションを中心に、芥川の旅の軌跡をたどります。
こちらは芥川が16歳の夏休みに書いた日記です。友人と東京から甲府に向かい、訪れた昇仙峡の眺めを「この青い水に紫の藤が長い花をたらしたならさだめて美しい事と思ふ」と称え、同級生に手紙を出したことを日記に記しています。

初展示となる「御宿料記」。 1920年に宮城県の青根温泉の湯治場に約1か月逗留した時のもので、中には「 御飯壱合 五銭二厘 」 「 サイダー四本 壱円四十銭 」など毎日の会計が記されています。

芥川は、当時としては珍しく海外旅行も経験し、中国各地を訪れていました。

山梨・長野への徒歩旅行、失恋の傷を癒やした松江での日々、東北から北海道にかけての講演旅行など、各地での見聞は芥川の生活や作品に様々な影響を与えました。

芥川の作品世界の背景を知ることができる展覧会です。(読売新聞美術展ナビ編集班)