【開幕】ミュシャと宇野亞喜良、それぞれの美をたどる 「アンニュイの小部屋――アルフォンス・ミュシャと宇野亞喜良」 堺 アルフォンス・ミュシャ館

ミュシャと宇野亞喜良の作品を紹介する「アンニュイの小部屋――アルフォンス・ミュシャと宇野亞喜良」が、堺 アルフォンス・ミュシャ館(大阪府堺市)で開幕した。


堺市が所蔵するミュシャ・コレクションの名品が楽しめる同館。春の企画展では、ミュシャが描いた女性たちのどこかか物憂げな“アンニュイ”の魅力に着目し、イラストレーター、グラフィックデザイナーとして活躍する宇野亞喜良(1934~)の作品とともに紹介する。


ミュシャ作品は、《四つの花》《四季(1896)》《羽根》《桜草》ほか代表的な装飾パネルを中心に、書籍『主の祈り』『装飾人物集』、彫刻《ラ・ナチュール》など、パリ時代からチェコ時代の作品まで約80点を展示。ミュシャの才能が花ひらいた19世紀末のパリは、ベル・エポック(良き時代)と回顧される都市文化の華やぎの一方で、文学・美術の世界には妖しく頽廃的な雰囲気も漂っていた。そんな時代を投影した憂いの表情をまとう作品が楽しめる。


刈谷市美術館より特別出品される宇野亞喜良の作品は、演劇ポスター「毛皮のマリー」「星の王子さま」、ポスター「ミケランジェロの言葉」「ミニブックス」ほか、書籍・絵本原画など、1960~70年代の作品を中心に約50点を紹介。一度目にしたら忘れられない、独特な雰囲気のある少女像と幻想的な世界観を堪能できる。


さらに、大阪モード学園の学生とのコラボレーション企画として、ミュシャの作品に漂うアンニュイな雰囲気から着想を得た、ファッション・ヘアメイク作品を展示するなどのコーナーも。
会期中、一部展示替えあり。7月31日まで。

【開催概要】

展覧会名:アンニュイの小部屋ーーアルフォンス・ミュシャと宇野亞喜良

会期:2022年4月9日(土)~7月31日(日)

会場:堺  アルフォンス・ミュシャ館(大阪府堺市堺区田出井町)

アクセス:JR阪和線「堺市」駅から徒歩約3分

開館時間:9時30分~17時15分(入館は16時30分まで)

休館日:月曜日(休日の場合は開館)、休日の翌日(5月6日、7月19日)、展示替臨時休館(6月7日・8日)

観覧料:一般510円、高校・大学生310円、小・中学生100円

※小学生未満、堺市内にお住まいの満65歳以上の方、障がい者手帳をお持ちの方と介助の方は無料

堺  アルフォンス・ミュシャ館のホームページ(https://mucha.sakai-bunshin.com/