世界遺産の国立西洋美術館が4月9日から再開館 ル・コルビュジエの構想に近づく 無料ゾーンも拡大

上野の杜の象徴、世界文化遺産の国立西洋美術館が1年半ぶりに戻ってきます。2020年10月からのリニューアル工事で前庭などを改修。創建時(1959年)のル・コルビュジエの構想に近づけました。4月9日(土)からのリニューアルオープンを控え、内覧会を取材しました。
柵や植栽の改修で、上野公園との連続性が高まりました。正面の名建築、東京文化会館ともお互いによく見通しがきくように。前庭を歩くのも一層、楽しくなりますね。ロダンの「考える人」も改めてじっくりと。

来場されたら足元もよくご覧ください。目地が、ル・コルビュジエが考案した尺度である「モドュロール」によって割り付けられた元の形を復原しています。おなじみ「地獄の門」や「カレーの市民」もあわせて。


常設展示も相変わらず大変に豪華。モネやセザンヌ、ハンマースホイなど一日かけて見たい!です。



(読売新聞美術展ナビ編集班 岡部匡志 動画・岡本公樹)
「自然と人のダイアローグ」展は6月に
国立西洋美術館では6月4日(土)から、リニューアルオープン記念「自然と人のダイアローグ フリードリヒ、モネ、ゴッホからリヒターまで」展が始まります。ドイツのフォルクヴァング美術館との共同企画で、タイトル通り巨匠たちの名作がずらり。見逃せないですね。