「カラーフィールド」の代表作を紹介する日本で初めての展覧会――「カラーフィールド 色の海を泳ぐ」 DIC川村記念美術館で9月4日まで

カラーフィールド 色の海を泳ぐ
会場:DIC川村記念美術館(千葉県佐倉市坂戸631)
会期:2022年3月19日(土)~9月4日(日)
休館日:月曜日、ただし7月18日は開館し、7月19日を休館
アクセス:JR佐倉駅、京成佐倉駅から美術館行きの無料送迎バスが運行。乗車時間は約20~30分。JR佐倉駅までは東京駅から総武線快速で約60分、京成佐倉駅は京成上野駅から成田方面行きの特急または快特で約60分
入館料:一般1500円、学生・65歳以上1300円、小・中学生、高校生600円。(事前予約制)
詳細情報はホームページ(https://kawamura-museum.dic.co.jp/)で確認を。問い合わせは、ハローダイヤル(050・5541・8600)へ。

カラーフィールドは1950年代後半から60年代にかけてアメリカを中心に発展した抽象絵画の潮流。 大きなカンヴァス一面に色彩を用いて場(=フィールド)を創出させることで、広がりある豊かな画面を作り出した。今回、開かれるのは、その代表的な作品を紹介する日本で初めての展覧会だ。 

フリーデル・ズーバス《捕らわれたフェニックス》1982年 マグナ(アクリル)、カンヴァス 183 × 183cm オードリー&デイヴィッド・マーヴィッシュ蔵 © 2022 Friedel Dzubas / ARS, New York / JASPAR, Tokyo G2749

このカラーフィールド作品の収集で世界的に有名なのがカナダの「マーヴィッシュ・コレクション」。そこからの初来日作品約40点に加え、DIC川村記念美術館の所蔵品も併せ、約50点の作品が展示される。焦点が当てられるのは、フランク・ステラ(1936~、アメリカ)やケネス・ノーランド(19242010、アメリカ)、アンソニー・カロ(19242013、イギリス)、ジャック・ブッシュ(19091977、カナダ)ら9人の作家。1960年代以降の作品を紹介する。

フランク・ステラ《モールトンヴィル II》1966年 蛍光アルキド樹脂、エポキシ塗料、カンヴァス 315 × 218.4cm オードリー&デイヴィッド・マーヴィッシュ蔵 © 2022 Frank Stella / ARS, New York / JASPAR, Tokyo G2749

作家たちは、色彩と絵画の関係を各々の方法で模索し、その過程で多くの作家が独自の描画に至った。変形的な外形を持つシェイプト・カンヴァスの使用など、従来では考えの及ばなかった手法を考案し、絵画に新たな地平を切り拓いた。

ケネス・ノーランド《あれ》1958-59年 アクリル、カンヴァス 213 × 213cm オードリー&デイヴィッド・マーヴィッシュ蔵 © Kenneth Noland / VAGA at ARS, NY / JASPAR, Tokyo 2022 G2749

こうして創出された空間を満たす大画面と、そこで展開される様々な色彩についての思考は、今なお見るものの感覚や想像力を刺激する。床置きの立体作品から横5mを超える大型絵画まで作品のバリエーションも広い。章ごとに微妙に明度が違う展示空間で、「色の海」を回遊しているような感覚を持つことも出来そうだ。毎月第二土曜日の学芸員によるギャラリートーク(要予約)など、会期中、様々なイベントも予定されている。

DIC川村記念美術館(撮影・渡邉修)

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