端午の節句に「しょうぶ足湯」を開催 箱根の岡田美術館で4月22日から5月8日まで

岡田美術館(神奈川県箱根町小涌谷)では、併設の足湯カフェで「しょうぶ足湯」を2022年4月22日(金)から5月8日(日)まで実施します。

菖蒲には強い芳香があることから、古来より邪気を払い、厄難を除くとされてきました。江戸時代には、庶民も端午の節句にしょうぶ湯を楽しむようになったといいます。同館では100%源泉かけ流しの足湯で、気軽にしょうぶ湯を楽しむことができます。料金は美術館入館者は入湯料無料。足湯のみの利用は入湯料500円(税込)です。詳しくは岡田美術館ホームページ(https://www.okada-museum.com/)
現在、同館では特別展「花鳥風月 名画で見る日本の四季」を開催中(前期:春夏編は7月10日まで)。伊藤若冲、速水御舟、田中一村ら人気の画家たちが描いた名作を紹介しています。端午の節句にちなんだ作品としては、池大雅の「関帝像」があります。

日本では端午の節句に子供の出世を願って関帝の画像を飾ることが多く、本作でも節句につきもののヨモギと菖蒲の葉が描きこまれています。また同館名物のエントランスの生け花も、端午の節句に合わせて菖蒲を使った作品になります。観光シーズンに、箱根の美術館巡りの疲れをしょうぶ湯で癒すのもいいですね。
(読売新聞美術展ナビ編集班 岡部匡志)