4月1日に原宿で開幕 「Galaxy & チームラボ:捕まえて集める神秘の森」 絶滅危機にある動物を捕まえ、集める新感覚アート体験【入場無料】

Galaxy & チームラボ:捕まえて集める神秘の森 |
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会場:Galaxy Harajuku(東京都渋谷区神宮前1丁目8-9) |
会期:2022年4月1日~終了日未定 |
開館時間:11:00~19:00(最終入場18:30) |
休館日:無休 |
料金:無料 |
※下記の特設サイトより日時指定による優先入場券の発行を推奨(3日前から受付) 展覧会公式サイト 優先入場券発行サイト |
チームラボの最新アート空間を体験!
世界的スマートフォンブランドのGalaxyがアート集団チームラボと共同で企画した展覧会「Galaxy & チームラボ:捕まえて集める神秘の森」が4月1日に東京・原宿の「Galaxy Harajuku」でスタートした。この展覧会は「捕まえ、観察し、解き放つ」をコンセプトに、自らの身体で探索し、発見し、捕まえ、そして自ら捕まえたものをきっかけに興味を広げていくことを主眼に置いた新しい学びのプロジェクトだ。両者のテクノロジーを活かした作品空間を通じて、これまでにないアートへの没入体験が楽しめる。

「Galaxy & チームラボ:捕まえて集める神秘の森」は、Galaxyブランドの旗艦的拠点「Galaxy Harajuku」の3階が会場だ。エレベータで3階まで上がって入場受付を済ませると、本展を楽しむ上で必須となるアプリが入った折り畳み型スマホ「Galaxy Z Flip3 5G」がレンタルされる。なお、入場は無料だが、特設サイトで3日前から発行される優先入場券を発行しておくと混雑時でも少ない待ち時間で入場できる。
入り口をくぐると「捕まえて集める神秘の森」作品空間の中へ。場内の壁には南北さまざまな気候の植物を集めたような、文字通りの“神秘の森”がプロジェクションマッピングで描かれている。そしてその森の中で感じるのは、たくさんの生き物たちの存在だ。
スマホアプリの中に絶滅危機にある動物を捕まえる
森の中には現在絶滅の危機にあったり既に絶滅してしまった34種類の動物が棲んでいる。その中にはアナウサギやオオアリクイのような小さな動物もいれば、アジアゾウやクロサイのような巨大な動物もいる。さらに足元を見るとカエルや爬虫類たちも地を這って歩いている。それぞれの動物たちは森の中にランダムに現れ、思い思いの行動を見せている。
“捕まえて集める”と名のつく本作は全体が作品空間でありながら、同時に体験空間でもある。来場者は先ほど渡されたGalaxyのスマホを使って動物たちを捕まえて集めることができる。
スマホを開いて「動物をつかまえる」の表示をタップすると、簡単な説明画面に続いて、カメラの映像上に「観察の矢」と呼ばれる弓矢が表示される。森に向かって矢を下の方向へスワイプしたら弓を放つ準備はOK。さらに本体がブルっと震えて画面の左上に動物のマークが出たらロックオンの合図。画面から指を離して弓を放ってみよう。
矢が動物に命中すると、その動物がアプリの中にコレクションされる。先ほどまで森の中にいたかわいい動物がアプリ上で見られるだけでなく、7段階の絶滅危険度や体の特徴などの情報が表示されるので学ぶ機会にもなる。なお、同じ動物でも捕まえれば捕まえるほど情報が増えていくので知識が溜まっていくような感覚で楽しい。
アプリの中の動物はリリースして再び森の中へ解き放つ。放った後も動物の記録はアプリ内のコレクション図鑑に残り、情報が蓄積されていく。
遊びを通じて生物多様性について学ぶ
一方で、足元を歩く動物たちは弓矢では捕まえられない。ここではもうひとつのツールである「観察の網」を使う。画面下部のボタンを弓から網の方向へスワイプすると投網の絵が現れる。
好きな場所で網をタップすると、自分の足元に網が表れる。地を這う動物たちは人間を避けて歩く習性がある。その修正を利用して自分の体を動かしながら動物を網の中へと追い込んでいく。見事に網にかかれば、弓矢の時と同じように動物がアプリに記録される。
また、捕まえるほかにも動物たちの近くで手を掲げると鳴き声が聞こえたり、樹木に近づくと発光したりとインタラクティブな仕組みが隠されている。
アートの中に没入して楽しみながら動物を集め、自分で捕まえて愛着の沸いたゴリラやゾウたちから絶滅の危機にある生き物について学び、人と動物たちが共生していく上での生物多様性について認知するという点でSDGsやサステナブルといった現代のキーワードにも根ざしている。そうした点も含めて最新のアート体験はさまざまな思いを抱く経験になることだろう。
一度の体験時間は約1時間。一回で34種類の動物をコンプリートするのは至難の業だが、会場入り口に設置されたQRコードを自分のスマホにスキャンして「Galaxy Harajuku」のLINEを友達登録すると、コレクション図鑑を保存可能なマイページにアクセスできる。ぜひ、リピーターになって図鑑の完成を目指して欲しい。(ライター・鈴木翔)