東京国立博物館の創立150年記念イヤーが始動! 特別展「国宝 東京国立博物館のすべて」や特集「未来の国宝」 毎月の「キッズデー」も

東京国立博物館が2022年3月に創立150周年を迎え、4月1日から「創立150年記念イヤー」が始まりました。さまざまな記念の展覧会やイベント、グッズ情報などを網羅する特設サイトも4月1日に更新されました。

記念イヤーの最注目は、狩野永徳から埴輪まで所蔵する国宝89件すべてを展示する特別展「国宝 東京国立博物館のすべて」(10月18日~12月11日/会期中、一部展示替えあり)です。
東博史上初の試みである特別展に展示される国宝の一部を紹介します(いずれも展示期間未定)。





等伯の「松林図屛風」はお正月に展示されるのが恒例で、毎年のお正月の予定に組み込んでいる方も多いでしょう。そこはご安心を。来年(2023年)も1月2日~1月15日まで本館7室で展示されます。(特別展での展示期間は未定。)
また、特別展では、東博の150年の歩みを物語る美術品や資料も展示されます(いずれも展示期間未定)。



国宝室には「未来の国宝」
では、本館2階の国宝室(2室)にはなにが展示されるでしょうか?
4月から国宝室では、特集「未来の国宝―東京国立博物館 書画の逸品―」として、国宝や重要文化財ではない、研究員いち押しの作品を紹介していきます。
その第1弾は、菱川師宣「見返り美人図」(4月12日~5月8日)。
また、本館14室では特集「東南アジアのやきもの―収集と研究の軌跡―」(3月23日 ~ 5月15日)、本館特別1室・特別2室で特集「東京国立博物館の近世仏画 ―伝統と変奏ー」(4月5日 ~5月29日)、平成館企画展示室で特集「時代を語る洋画たちー東京国立博物館の隠れた洋画コレクション」(6月7日~7月18日)が開かれるなど、館内で150年記念の多彩な展示が繰り広げられます。



キッズデーは毎月開催
また、年に1回の開催だった「トーハクキッズデー」が月に1回(4月24日など毎月第4日曜日)に増えます。ぜひ親子で訪問して、未来の東博ファンを増やしていきませんか。
(読売新聞デジタルコンテンツ部 岡本公樹)