【2022年版】東京のオススメ花見スポット×美術館・博物館

今年も桜の季節が到来。美術館や博物館巡りとセットにぶらりとお花見をしてみるのはいかがでしょうか。東京のお花見スポットの近くにある美術館・博物館を紹介します。桜が開花し出したら、美術展ナビ編集班がレポートをして更新していきます。気象庁は3月27日、東京で桜(ソメイヨシノ)が満開になったと発表しました。
上野公園
東京の桜の名所の代表格といえば上野公園。上野公園にはたくさんの博物館や美術館が集まっています。
東京国立博物館では恒例の「博物館でお花見を」が3月15日から4月10日まで開催。各展示室で桜をモチーフにした日本美術の名品が展示されています。


上野公園で開催中(開催予定)の主な展覧会はこちら。
六本木
東京ミッドタウンにはソメイヨシノを中心に103本の桜があり、開花時は散策やライトアップが楽しめます。隣接の檜町公園も桜の名所です。3月18日からは「MIDTOWN BLOSSOM 2022」と題して様々なイベントが組まれており、「Street Museum 2022」としてコンペ受賞者のアート作品も楽しめます。ミッドタウン内にはサントリー美術館、またすぐそばの国立新美術館では「ダミアン・ハースト 桜」展が開催中でまさにうってつけの環境です。
一方、六本木ヒルズには回遊式の毛利庭園(無料)があり、近くの六本木さくら坂とあわせて桜の名所になっています。六本木ヒルズ内には複数の美術館(森美術館、森アーツセンターギャラリー、東京シティビュー)があります。

少し都心方面に行くと、六本木一丁目では、3月19日に泉屋博古館東京がリニューアルオープンしました。開館記念展では、まさに「桜」な、木島櫻谷の代表作「柳桜図」が展示されています。
六本木周辺で開催中の美術展はこちら。
目黒川
都内屈指の花見の人気スポット。目黒川沿いの約4キロに、約800本もの桜が咲き誇ります。近くには目黒区美術館、また少し足を延ばせば東京都庭園美術館や東京都写真美術館、松岡美術館などがあり、注目展を開催中です。


北の丸公園
千鳥ヶ淵の皇居のお濠に映るピンク色は都内でも随一の景観です。近くには東京国立近代美術館があります。同館は「美術館の春まつり」を3月18日から4月10日まで開催。所蔵作品展「MOMATコレクション」(3月18日から5月8日まで)では、この時期だけお目見えの川合玉堂《行く春》のほか、吉野の桜を描いた菊池芳文《小雨ふる吉野》などを公開します。同館では3月18日から日本画の巨匠鏑木清方の展覧会も開かれています。

半蔵門
皇居の周りでは半蔵門の国立劇場の庭園(無料)も様々な種類の桜を楽しめます。劇場の反対側には、無料の伝統芸能情報館があります。5月24日まで新収蔵史料展を開催しています。

半蔵門ミュージアムでは「アジアの聖地 ―井津建郎 プラチナ・プリント写真展―」(入場無料)が5月22日まで開催。
神田川
神田川沿いにも花見の名所がたくさんあります。

文京区の江戸川公園(ややこしいのですが現在の江戸川ではなく神田川のこと)もそんな人気スポットのひとつです。細長い公園をさらに上流に向かって少し歩くと、肥後細川庭園があります。5年前に文京区が整備した無料の公園で、金沢の兼六園をコンパクトにしたような本格的な庭園です。名前の通り、江戸・明治には肥後細川家の庭園だったようで、台地の上には細川家の名宝を伝える永青文庫があります。

3月19日~4月3日の17:00~20:00には、江戸川公園とあわせて肥後細川庭園でも夜間ライトアップイベントが行われます。詳しくは同庭園のHPで。
永青文庫では「戦国最強の家老」展が開催中です。
飛鳥山
江戸時代から桜の名所といえば王子の「飛鳥山」です。王子の周辺には、お札を印刷する国立造幣局や洋紙発祥の地であることから、「お札と切手の博物館」(入館無料)や「紙の博物館」、渋沢栄一が住んでいた邸宅跡に「渋沢史料館」などがあります。また日本庭園と洋風庭園が調和する都立「旧古河庭園」も春の散策にはぴったりです。

砧公園
世田谷の砧公園にはソメイヨシノやヤマザクラなど約930本があります。

世田谷美術館では「出版120周年 ピーターラビット™展」が開催されています。
(読売新聞美術展ナビ編集班)