昨年植樹、奥村土牛《醍醐》ゆかりの桜が開花 山種美術館

可憐な花をつけた《醍醐》ゆかりの桜(山種美術館提供)

山種美術館(東京都渋谷区)で3月14日、奥村土牛の代表作で同館が所蔵する《醍醐》ゆかりの桜が初めて開花しました。この桜は住友林業から寄贈され、2021年11月15日に植樹した「太閤千代しだれ」。14日は数輪でしたが、翌15日になると10以上の花が開いたそうです。

昨年11月15日に行われた植樹。正面の入り口の横に植えられました(山種美術館で)
昨年末から今年初めにかけて、山種美術館で開催された「奥村土牛」展でも、メインビジュアルに《醍醐》が使われていました(※現在は展示されていません)

この桜は豊臣秀吉が1598年に「醍醐の花見」をしたことで知られる京都・総本山醍醐寺の「太閤しだれ桜」を組織培養増殖したものです。原木は樹齢約170 年といわれ、山種美術館と縁の深い日本画家・奥村土牛が代表作《醍醐》(1972年)に描いたことから、「土牛の桜」ともよばれています。

同館では「見頃は恐らく来週半ばかと思います。今年咲くか不安でしたが、無事に咲いて館員一同喜んでいます」と話していました。現在、同館では「上村松園・松篁ー美人画と花鳥画の世界ー」展を開催中(4月17日まで)。来場される方は合わせて可憐な桜もお楽しみください。開花状況は同館の公式ツイッターで紹介されています(https://twitter.com/yamatanemuseum

(読売新聞美術展ナビ編集班 岡部匡志)

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