【名古屋の春を告げる】恒例の「尾張徳川家の雛まつり」が徳川美術館で4月3日まで

徳川美術館(名古屋市)で特別展「尾張徳川家の雛まつり」が2月5日から4月3日まで開かれています。江戸時代の御三家筆頭・尾張徳川家の姫君のための有職ゆうそく雛や、婚礼調度品のミニチュア雛道具が華やかに飾られています。この時期恒例で、今年で35回目になります。


尾張徳川家14代になる徳川慶勝に二本松(福島県)丹羽家から嫁いだ矩姫かねひめ(1831~1902年)の雛人形2対です。高さはおよそ30センチ。下段では五人囃子が雅な音楽を奏でていますね。

修理後初公開の雛も

別の部屋には、さらに1対の矩姫のお雛様が飾られています。黒い装束の男雛は、昨年修理されてから初公開です。黒色の染料には鉄分が含まれるため、どうしてもほかの色に比べて劣化してしまうそうです。晴れ晴れとした姿がお披露目されています。

この雛の脇に最近の雛飾りには見かけない動物がいます。猫のようですが犬です。犬張子いぬはりこと言って産まれた時や結婚の時に作られ、女性の場合はずっとそばに置くものだそうです。

大小さまざまな犬張子があります。

尾張徳川家の菩提寺・建中寺蔵の犬張子(誰のものかは不明)

本展で一番目立っているのは、明治時代以降の尾張徳川家3世代(19〜21代夫人)の雛段飾りです。35年前に徳川美術館で飾られるようになる以前は、この規模で家の中で飾られていたそうです。

常設展には名刀が並ぶ

名品コレクション展示室(常設展)には、すごい来歴の刀も展示されています。重要文化財 名物「池田正宗」(鎌倉時代・14世紀)は、
伊達政宗→池田長吉→徳川秀忠→徳川家光→尾張家初代徳川義直
と伝わってきました。本阿弥家が鑑定した証しの金象嵌銘があります。


ほかにも国宝の「太刀 銘 国宗」(鎌倉時代・13世紀)なども。これらの展示は3月27日まで。
ショップでは、「刀朱印」をはじめさまざまなグッズがありました。刀剣ファンの間では、徳川美術館所蔵の刀は「とくびぐみ」とも呼ばれているそうです。

徳川美術館の特別展「尾張徳川家の雛まつり」は4月3日まで。
(読売新聞デジタルコンテンツ部 岡本公樹)

徳川美術館ホームページ

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