「フェルメール展」音声ガイドの小芝風花さんに聞きました 「実は初めて美術展に行って」

小芝風花さん

ヨハネス・フェルメールの初期の傑作《窓辺で手紙を読む女》が展示されている「ドレスデン国立古典絵画館所蔵 フェルメールと17世紀オランダ絵画展」(4月3日まで東京都美術館で)。同展の音声ガイドを務める女優の小芝風花さんに、開幕前に話を聞きました。実はそれまで美術展に行ったことが無かったけど、とある展覧会に行って美術鑑賞にはまったそうです。(聞き手、美術展ナビ編集班・岡本公樹)


――初めての音声ガイドの感想は?
実は、今まで美術館に行ったことがありませんでした。今回音声ガイドを担当させていただくにあたって、母と初めて行ってきました。
なぜ今まで行かなかったかというと「知識がない」から「難しいもの」と思っていたからです。絵画の時代背景やどういう技法が使われているのかなど、詳しいことが分からないから実際に美術展に行っても分からないだろうと、なかなか行く機会がありませんでした。

――どの美術展ですか?
三菱一号館美術館の「印象派・光の系譜」(現在は大阪のあべのハルカス美術館で開催)です。
もちろん、色々な技法などを知っているからこそ楽しめることもあると思います。でも、まったく知識がなくても、展示されている作品を見て、「ここ、すごい気持ちいい風が吹いているんだろうな」、「草のこういう匂いがするんだろうな」、「木の葉のすれる音がするんだろうな」って感じました。
平坦に見える作品がデコボコして、たくさんの色を重ねて描かれていると知って驚いたり、暗いトーンの絵の中にポイントで赤色を入れていることを発見してワクワクしたり。難しいことを考えずに、見るだけでもすごく楽しめました。
(展示されている)画家の人たちは才能のかたまりじゃないですか。彼らの感性のお裾分け、創造力をくれる場所が美術展なんだなとも思いました。

――音声ガイドの収録で気をかけた点は?
今までテレビのナレーションはありますが、全然別物でした。テレビは映像とナレーションが同じところから出てくるけど、美術展は、ひとつの作品を見るペースも人それぞれ違います。鑑賞する人の邪魔にならないように、聞きたい時には心地よく聴けるように心がけました。

――見て見たい作品は?
やっぱりフェルメールの《窓辺で手紙を読む女》ですね。修復される前と後では、キューピッドが現れ、全体の色味もすごく鮮やかになって全然違います。実際に作品を見るのがすごく楽しみです。
キューピッドがいない修復前は、手紙の内容が良くなさそうで、悲しそう、寂しそうな印象でしたが、キューピッドがいると印象がだいぶ変わりますよね。キューピッドが仮面を踏んでいるのも不思議です。
(昨年主演した「モコミ~彼女ちょっとヘンだけど~」の)主人公萌子美なら、キューピッドの声が聞こえてきて、「いつ頃、誰々に塗られました」って教えてくれるんだろうなって(笑)。
見る人によって、手紙の相手が「恋人」なのか「家族」なのか、いろいろ想像できると思うので、家族や友人たちと展覧会に行って、自分はどう思うかって盛り上がってくれればうれしいです。できれば音声ガイドも聞いてみてください。
私は、美術展でポストカードを買うのがルーチンとなりそうなので、どんなポストカードを選ぼうかというのも楽しみです。

◇小芝風花(こしばふうか) 女優。1997年生まれ、大阪府出身。ドラマ「彼女はキレイだった」(2021年、カンテレ・フジテレビ系)や今年4月から始まるドラマ「妖怪シェアハウス―帰ってきたん怪―」(テレビ朝日系)の主演など出演多数。

ドレスデン国立古典絵画館所蔵 フェルメールと17世紀オランダ絵画展
会場:東京都美術館(東京都台東区上野公園)
会期:2022年2月10日(木)~4月3日(日)
休室日:月曜日、3月22日(火)※ただし3月21日(月・祝)は開室
開室時間:9:30~17:30、金曜日は9:30~20:00(入室は閉室の30分前まで)
観覧料:一般2100円、 大学生・専門学校生 1300円、 65歳以上1500円 ※日時指定予約制
※最新情報は公式サイトで確認を。問い合わせはハローダイヤル(050-5541-8600)へ。

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