若冲、御舟、一村・・・春夏秋冬、折々の表現に酔う 「花鳥風月 ー名画で見る日本の四季ー」展 岡田美術館で12月18日まで

伊藤若冲「孔雀鳳凰図」(部分) 江戸時代 宝暦5年(1755)頃 重要美術品 岡田美術館蔵=前期展示=

展覧会名:花鳥風月 ー名画で見る日本の四季ー

会期:2022年3月6日(日)~12月18日(日)

前期:春夏編 ー若冲・御舟・一村などー

3月6日(日)~ 7月10日(日)

後期:秋冬編 ー光琳・歌麿・春草などー

7月16日(土)~12月18日(日)

会場:岡田美術館(神奈川県箱根町小涌谷、バス停「小涌園」より徒歩すぐ)

休館日:7月11日(月)~15日(金)

入館料:一般・大学生2800円、小中高生1800円 (※リピーター割引あり。前期の入館券を提示すると、後期の入館料が一般・大学生2800円が2000円に、小中高生が1800円が1300円に、それぞれ割引されます)

岡田美術館ホームページ(https://www.okada-museum.com/

日本の絵画を中心に、陶磁や漆工などの工芸品を前・後期合わせて約100件展示し、四季がどのように表されてきたのかを紹介します。尾形光琳、酒井抱一ら琳派の作品、喜多川歌麿、葛飾北斎らの浮世絵をはじめ、伊藤若冲、近代では菱田春草、速水御舟、田中一村など人気の作家を揃えました。「春夏編」「秋冬編」の前・後期構成で、作品も入れ替わります。

<前期:春夏編>から

速水御舟「木蓮(春園麗華)」(部分) 大正15年(1926) 岡田美術館蔵
酒井抱一「桜図」(部分) 江戸時代後期 19世紀前半 岡田美術館蔵
永田友治「八橋流水蒔絵螺鈿乱箱」 江戸時代中期 18世紀 岡田美術館蔵
伝 菱川師宣「江戸四季風俗図巻」(上巻部分) 江戸時代前期 17~18世紀 岡田美術館蔵
伊藤若冲「孔雀鳳凰図」(部分) 江戸時代 宝暦5年(1755)頃 重要美術品 岡田美術館蔵

初夏の花である牡丹と桐をそれぞれ白孔雀、鳳凰とともに描いた大作。2015年、80余年ぶりに再発見され話題を集めました。

葛飾北斎「夏の朝」(部分) 江戸時代後期 19世紀初頭 岡田美術館蔵
上村松園「夕涼」(部分) 昭和時代 20世紀前半 岡田美術館蔵
田中一村「白花と赤翡翠」 昭和42年(1967)Ⓒ2022 Hiroshi Niiyama 岡田美術館蔵

同館が収蔵する5件の一村作品から特別に3件を展示。稀少な奄美時代の作品である「白花と赤翡翠」は約3年ぶりの公開です。

<後期:秋冬編>から

尾形光琳「菊図屏風」(部分) 江戸時代前期 18世紀初頭 岡田美術館蔵
尾形乾山「色絵菊文透彫反鉢」 江戸時代中期 18世紀  岡田美術館蔵
尾形乾山「色絵竜田川文透彫反鉢」 江戸時代中期 18世紀 重要文化財 岡田美術館蔵
鈴木其一「秋の七草図」(部分) 江戸時代後期 19世紀前半 岡田美術館蔵
尾形光琳「雪松群禽図屏風」(部分) 江戸時代前期 18世紀初頭 岡田美術館蔵
「色絵雪持菊笹文皿」鍋島藩窯 江戸時代前期 17世紀後半 岡田美術館蔵
葛飾北斎「雪中鴉図」(部分) 江戸時代 弘化4年(1847) 岡田美術館蔵

喜多川歌麿「深川の雪」展示:7月16日(土)~10月3日(月)

喜多川歌麿「深川の雪」(部分) 江戸時代 享和2~文化3年(1802~06)頃 岡田美術館蔵

2012年に再発見された「深川の雪」は、「品川の月」(フリーア美術館蔵)、「吉原の花」(ワズワース・アセーニアム美術館蔵)とともに、歌麿「雪月花」三部作と呼ばれる肉筆画の傑作です。本展会期中はこれら3点の高精細複製画を公開し、7月16日~10月3日の期間のみ、「深川の雪」は実物を展示します。縦2メートル、横3.5メートルの大作を堪能できます。

箱根の豊かな自然に恵まれた岡田美術館。周辺では春は桜やつつじ、夏は紫陽花、秋はすすきや紅葉がなど多彩な草花や植物が楽しめます。四季を描いた名作を味わった際に足をのばしてみると、さらに印象が深まりそうですね。

(読売新聞美術展ナビ編集班 岡部匡志)