【開館1周年記念展のラスト!】「森村泰昌:ワタシの迷宮劇場」 京都市京セラ美術館で3月12日に開幕

2020年春にリニューアルオープンした京都市京セラ美術館は、21年から開館1周年記念展として、「上村松園」「コレクションとの対話:6つの部屋」「モダン建築の京都」を開催してきました。2022年3月12日(土)からは、開館1周年記念の最後の展覧会として、「森村泰昌:ワタシの迷宮劇場」 が新館「東山キューブ」で開催されます。

京都市京セラ美術館の外観 撮影:来田猛

京都市左京区に位置する岡崎公園。京都市動物園や京都府立図書館、ロームシアター京都などの施設が集い、京都の文化ゾーンとして親しまれてきました。

岡崎公園の一角にあるのが、2020年春にリニューアルオープンした「京都市京セラ美術館」です。

京都市京セラ美術館の歴史は、80年前にまで遡ります。
1933(昭和8)年、財界や美術館、市民の寄付によって、大礼記念京都美術館が開館。第二次世界大戦中も美術館活動を継続し、戦後は京都市美術館と改名しました。京都市美術館本館は、現存する日本の公立美術館建築のなかで、もっとも古いと言われています。

現代アートを紹介する新館「東山キューブ」などを新設

リニューアルに伴い、京都市美術館は、開館当時の建築様式や外観を継承しながらも、現代的なデザインが加わり、「京都市京セラ美術館」として生まれ変わりました。

リニューアルしたのは、外観だけではありません。「伝統」と「革新」が交わる美術館として、様々な時代やジャンルの芸術を発信するための基盤を整えたのです。

新館「東山キューブ」の内観 撮影:来田猛

たとえば、現代アートを紹介する展示室として、新館「東山キューブ」を新設。多様な表現に対応できる最新設備を備えました。また、京都ゆかりの新進作家を紹介するスペース「ザ・トライアングル」も新設しました。

開館1周年記念展「森村泰昌:ワタシの迷宮劇場」

「ワタシの迷宮劇場」シリーズより 1984‒ © Yasumasa Morimura

「上村松園」などに続き、2022年3月12日(土)からは、開館1周年記念の最後の展覧会「森村泰昌:ワタシの迷宮劇場」 が新館「東山キューブ」で始まります。

森村泰昌 © Yasumasa Morimura

森村泰昌もりむらやすまさ(1951年〜)は、日本を代表する現代美術家です。1985年、ゴッホに扮したセルフポートレート写真《肖像(ゴッホ)》でデビュー。以来、名画の登場人物や歴史上の人物、女優など、時代や性別、国籍を問わず、「何者か」に扮した「自画像的作品」を一貫して制作し続けてきました。

本展では、これまでにあまり発表されてこなかった秘蔵のインスタント写真約800枚を紹介します。

また、森村が自作の小説を朗読したCD《顔》(1984年)を元に、無人朗読劇《影の顔の声》を再制作。特設の音響空間で上演します。架空の京都の寺院を舞台に展開される物語をどのように再現したのか、期待が高まります。

作品を通して、「”私”とは何か」を問い続けてきた森村。「本展は、コロナの時代の閉塞した環境だからこそ見えてきた、なにが大切なのかという問いがテーマです」と説明します。

私とは何か。私にとって大切なものは何か。 森村がしかける「ワタシの迷宮劇場」の中で、改めて、自分と向き合うことができるでしょう。

(ライター・三間有紗)

京都市京セラ美術館開館1周年記念展「森村泰昌:ワタシの迷宮劇場」
会期:2022年3月12日(土)〜6月5日(日)
休館日:月曜日(3月21日と5月2日は開館)
開館時間:10:00〜18:00(入館締切:閉場 30 分前)
会場:京都市京セラ美術館 新館 東山キューブ
観覧料:一般 2,000円(1,800)円/大学・専門学校生 1,600 (1,400)円/高校生 1,200円(1,000円)/ 小中学生 800円(600円)/未就学児無料  ※()内は前売、20名以上の団体料金。
詳しくは公式ホームページ

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