【プレビュー】優雅で楽しい、“動物彫刻家”ポンポン、国内初の回顧展――「フランソワ・ポンポン展 動物を愛した彫刻家」 山梨県立美術館で4月16日開幕

「フランソワ・ポンポン展 動物を愛した彫刻家」
会場:山梨県立美術館(甲府市貢川1-4-27)
会期:2022年4月16日(土)~6月12日(日)
アクセス:JR中央本線甲府駅より、南口バスターミナル1番乗り場から御勅使(みだい)・竜王駅経由敷島営業所、大草経由韮崎駅、貢川団地行きのどれかのバスに乗り、山梨県立美術館で下車。所要時間は約15分
入館料:一般1000円、大学生500円、高校生以下の児童・生徒、県内65歳以上の方、障害者手帳をご持参の方、その介護をされる方は無料
※詳しい情報は、美術館HP(https://www.art-museum.pref.yamanashi.jp/)で確認を

動物をモチーフにした作品で知られるフランス人彫刻家、フランソワ・ポンポン(1855-1933)の日本国内初の回顧展。2021年7月から全国を巡回しており、山梨県立美術館での開催が最後。ポンポンの出身地、ブルゴーニュ地方のディジョン美術館、生地・ソーリューにあるフランソワ・ポンポン美術館、ポンポンの作品と資料を多数所蔵する群馬県立館林美術館から集められた約90点の作品が展示される。

ブルゴーニュ地方で生まれたポンポンは20歳でパリに出、ロダンなどの有力彫刻家たちの下彫り職人として働きながら、彫刻家として大成することを目指したが、人物彫刻ではなかなか決定的な評価が得られなかった。転機が訪れたのは1906年、51歳の時。初めて発表した動物彫刻にポンポンは活路を見出し、動物の姿や動きの特徴を的確につかむことで単純にして優美な独特のスタイルを築き上げた。1922年に発表した等身大の《シロクマ》の彫刻が好評を得、ポンポンのモダンでシンプルな造形は、彫刻界だけでなく、装飾芸術の領域でも高い評価を得ることになった。《シロクマ》の発表以降、世界中のコレクターがポンポンの動物彫刻を買い求め、リュクサンブール美術館やメトロポリタン美術館といった主要美術館も作品を購入することになった。

1925年と1933年には国からレジオン・ドヌール勲章を授かり、名声をゆるぎないものとしたポンポン。今回の展覧会では、キャリア最初期の人物彫刻から最晩年の動物彫刻まで、多彩な作品を通じて、その作風の変遷と生涯をたどる。今から約100年前、動物彫刻の表現を一新したポンポンの魅力が堪能できる。音声ガイドは女優の常盤貴子さんが担当。

(読売新聞美術展ナビ編集班)

直前の記事

【各界のマンガ好きが推す!】今年の「マンガ大賞」は『ダーウィン事変』――15年目を迎えても、変わらない「読者の目」

各界のマンガ好きが「今、一番薦めたいマンガ」を選ぶ「マンガ大賞2022」が3月28日に発表され、東京・有楽町のニッポン放送で授賞式が行われた。15回目の今回、大賞に選ばれたのは、『ダーウィン事変』(作:うめざわしゅん、「

続きを読む
新着情報一覧へ戻る