【プレビュー】「兵馬俑と古代中国」京都市京セラ美術館で3月25日から 始皇帝陵の兵馬俑が来日 静岡・名古屋・東京にも巡回

日中国交正常化50周年記念 兵馬俑と古代中国~秦漢文明の遺産~ |
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会場:京都市京セラ美術館 |
会期:2022年3月25日(金)~5月22日(日) |
開館時間:10:00〜18:00 ※ 入場は閉館の30分前まで |
観覧料未定 |
巡回展 静岡県立美術館 6月18日(土)~8月28日(日) 名古屋市博物館 9月10日(土)~11月6日(日) 上野の森美術館 11月22日(火)~2023年2月5日(日) |
詳しくは公式ホームページへ |
「兵馬俑と古代中国~秦漢文明の遺産~」が3月25日(金)から5月22日(日)まで京都市京セラ美術館で開催されます。
人間や馬の姿を木や土で模した兵馬俑。古代中国では、兵馬俑は死後の世界で死者を守るものと信じられ、被葬者と一緒に埋葬されました。日中国交正常化50周年を記念して開催される本展で、その兵馬俑が来日します。
日本初公開の将軍俑をはじめ、陝西省(秦漢両帝国の中心地域)の出土品を中心とした約200点を紹介。 監修は、映画『キングダム』の中国史監修を務めた鶴間和幸・学習院大学名誉教授です。
※今展は、静岡県立美術館、名古屋市博物館、上野の森美術館(東京)へ巡回します。
兵馬俑といえば、秦の始皇帝陵を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。1974年、井戸掘りをしていた農民が偶然発見した始皇帝陵の兵馬俑坑には、8000体もの兵馬俑が副葬されていました。

本展では、始皇帝を守っていた将軍俑のうちの一体を日本初公開。高さ196センチの将軍俑を見ながら、始皇帝に仕えた将軍の生き様を想像してみてはいかがでしょうか。
将軍俑の他にも、武士俑、騎兵俑など、36体の兵馬俑を見ることができます。
兵馬俑といっても、時代によって大きさや形が様々。戦国時代の騎馬俑は極小でした。一方、秦始皇帝陵で見つかった兵馬俑は等身大サイズで、一体一体の顔が異なります。そして秦滅亡後の漢代になると、兵馬俑は再び三分の一ほどの大きさに縮小され、画一的な顔へと変化していくのです。
本展では、兵馬俑の時代変遷にも着目し、各時代の兵馬俑に秘められた歴史を紐解きます。
兵馬俑の他にも、ヒツジやブタなどの動物俑、青銅器、金印も紹介。古代中国文明を肌で感じられる、貴重な機会です。ぜひお見逃しなく。
(ライター・三間有紗)