【BSプレミアム】「お題」にあわせてアートバトル――2月11日午後10時から、「キュレーターバトル‼」が放送

「キュレーターバトル‼」のスタジオ風景

「ちょっと変なアート」でコロナ禍の人々や美術館・博物館をちょっと元気に――。BSプレミアムで2月11日午後10時から、「キュレーターバトル‼」が放送される。ツイッターと放送、ホームページを連動させた新しい形式の美術番組だ。(美術展ナビ取材班)

「キュレーターバトル」はコロナ禍の中の2020年4月、英国のヨークシャー博物館が始めたツイッター上のイベントだ。「一番奇妙なもの」「美術史上に残るお尻」など、ハッシュタグをつけて出された「お題」に合わせ、各地のキュレーターたちが自分の美術館・博物館の所蔵品を投稿。見た目のインパクトやキャプションの面白さを競うという企画だった。最初のツイートから企画は盛り上がり、世界中から600万のアクセスを集めるヒットになったという。

太田記念美術館からの投稿

今回のNHKの番組は、その「キュレーターバトル」の日本版。ツイッターでのやりとりを楽しんでいた制作会社「ドキュメンタリージャパン」の麻生歩プロデューサーが、「同様のバトルを日本で行って、番組を作ったら面白いのでは」と考えたのがきっかけだ。麻生プロデューサーは、生みの親のヨークシャー博物館の承諾を得たうえで、実際にバトルに参加していた太田記念美術館の日野原健司・主席学芸員にも相談、NHKエデュケーショナルの西島昌子プロデューサーに企画を持ち込んだ。

 日本での「キュレーターバトル‼」は1220日にスタートした。ツイッター上で「NHKびじゅつ委員長」が出す「お題」に応じて、各地の美術館・博物館が「自慢の一品」を投稿するという形で進行している。最初の「お題」は「ヘンな生きもの」。「32館から投稿がありました。どのくらい反響があるのかちょっと心配でしたが、思ったよりも反応が良かった」と麻生プロデューサーは話す。現在は2つ目の「お題」、「ナゾすぎる」が出題中。「ちょっとテーマが難しかったのか、少し投稿が伸び悩み気味でしたが、最終的には一つ目の『お題』と同じぐらいの数が集まりそう」と麻生プロデューサー。

下関市立歴史博物館からの投稿

これらの投稿をもとに作られるのが、2月11日放送の番組だ。投稿された美術品、所蔵する美術館・博物館を取材し、個性あふれる学芸員のコメントなども紹介する。その映像を見ながらスタジオでトークを展開するのが、MCのヒコロヒーさん、美術に造詣の深い評論家の山田五郎さん、美術史家の安村敏信さん。肩の凝らない楽しい番組になりそうだ。

投稿した作品について説明する板橋区立美術館の印田学芸員

さらに番組ホームページ(https://www.nhk.jp/p/ts/J6P1WVLPN5/)では、放送に合わせ、そこで紹介された美術作品をさらに深く解説する「オンライン展覧会」を開催予定。「オンライン展覧会」は、放送終了後も一定期間継続し、美術ファンに楽しんでもらう予定だ。「取りあえず今回の『バトル』は番組終了までの予定だが、好評であれば今後も続けていきたい。番組ともどもシリーズ化できればいいですね」と麻生プロデューサーは話している。

MCのヒコロヒーさんは「印象派が好き」だという

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