【プレビュー】 「未来へつなぐ陶芸―伝統工芸のチカラ展」国立工芸館(金沢市出羽町)で4月5日開幕

戦後日本の伝統的な陶芸の歴史をつくってきた、日本工芸会陶芸部会が今年50周年を迎えるのを記念して、伝統陶芸の活動の歩みと未来への展望を紹介する展覧会。草創期の活動を支えた陶芸家から新進作家の最新作まで、会員外の作品や人間国宝の名品も含め、137作家139点の作品を展示する。展示は3章立てで、それぞれの章に特集展示がある。

未来へつなぐ陶芸ー伝統工芸のチカラ展
会  期:4月5日(火)~6月19日(日)
会  場:国立工芸館(金沢市出羽町)
開館時間:午前9時30分~午後5時30分(入館は午後5時まで)
入館料:一般900円、大学生600円、高校生300円、中学生以下と障害者手帳のある方(付添者1人)は無料
オンラインによる事前予約制。当日券も若干あり
休館日 :月曜日
JR金沢駅兼六園口よりバス 「広坂・21世紀美術館」、「出羽町」下車ともに徒歩5~9分
詳しくは同館ホームページ

第Ⅰ章:「伝統工芸(陶芸)の確立」

金重陶陽、加守田章二、藤本能道、松井康成、三輪休和ら日本陶芸会の初期の活動を支え、その存在を世の中に広めた19人の陶芸家の優品19点を展示する。

松井康成 《練上嘯裂文大壺》 1979年 茨城県陶芸美術館蔵

特集展示1「伝統工芸(陶芸)と創作工芸(陶芸)」

日本工芸会と勢力を二分する日展の代表的作家である板谷波山、六代清水六兵衛、楠部彌弌の作品3点を紹介する。

板谷波山 《葆光彩磁和合文様花瓶》 1914-19年頃 MOA美術館蔵

特集展示2「人間国宝(重要無形文化財保持者)の存在」

1955年に陶芸の分野初の人間国宝となった荒川豊蔵、石黒宗麿、富本憲吉、濱田庄司の4作家の代表作5点。

富本憲吉 《色絵金銀彩四弁花染付風景文字模様壺》  1957年 東京国立近代美術館蔵

第Ⅱ章:「伝統工芸(陶芸)のわざと美」

多彩な展開を見せてきた伝統陶芸の技と美の広がりを紹介する章で、井上萬二、十三代今泉今右衛門、中島宏、𠮷田美統ら33作家33点を展示する。

𠮷田美統 《釉裏金彩牡丹文飾皿》 2017年 東京国立近代美術館蔵

特集展示3「産地と表現」

窯業地が育んだ独自の作風を紹介する。伊勢﨑淳、市野雅彦、五代伊藤赤水、三代德田八十吉、福島善三、三輪壽雪の6作家6点。

五代伊藤赤水 《無名異練上鉢》 1985年 東京国立近代美術館蔵

特集展示4「茶の湯のうつわ」

伝統陶芸には欠かせない日本の文化を映す茶の湯のうつわ。加藤孝造、鈴木藏、德澤守俊、波多野善蔵、樂直入の5作家6点。

樂直入 《焼貫黒樂茶碗 銘 遠遊》 2012年 東京国立近代美術館蔵

第Ⅲ章:「未来につなぐ伝統陶芸」

井戸川豊、十四代今泉今右衛門、鈴木徹、前田昭博ら伝統的な技術や技法を駆使しながら現代という時代を意識した57人の陶芸家の作品を取り上げる。

十四代今泉今右衛門 《色絵雪花薄墨墨はじき萩文鉢》 2019年 個人蔵
前田昭博 《白瓷壺》 2012年 東京国立近代美術館蔵

特集展示5「素材と表現」

新たな素材と独自の技法によって作り出された作品。石橋裕史、隠﨑隆一、神農巌の3作家3点。

隠﨑隆一 《備前広口花器》  2012年 個人蔵

特集展示6「新たな技法とうつわのかたち」

現代という時代を作品に映し出し、伝統陶芸の今後の可能性を感じさせる作品を紹介する。伊勢﨑晃一朗、渋谷英一、中田博士、新里明士、見附正康、室伏英治、和田的の7作家7点。

和田的《白器 ダイ/台》 2017年 茨城県陶芸美術館蔵

 

(読売新聞事業局美術展ナビ編集班)

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