【開幕】「絵画のゆくえ2022」SOMPO美術館(新宿)2月13日まで FACE受賞作家の力作が並ぶ

2013年に創設された公募コンクール「FACE」は、年齢・所属を問わない新進作家の登竜門。FACE2019からFACE2021までの3年間の「グランプリ」「優秀賞」受賞作家たち12人の近作・新作約100点を展示する「絵画のゆくえ2022」がSOMPO美術館(東京・西新宿)で1月14日から2月13日まで開催されます。観覧料金は700円(高校生以下無料)で、常設展示のゴッホの代表作《ひまわり》も鑑賞できます。月曜休館。

開幕前日の内覧会を取材しました

SOMPO美術館(新宿)のゴッホの《ひまわり》は、昨年8月から撮影OK、SNS発信OKとなりました。

ゴッホの《ひまわり》
(右)町田帆実《records》

14日(金)から始まる「絵画のゆくえ2022 FACE受賞作家展」の内覧会に伺いました。新進気鋭の作家の近作とゴッホの代表作が同じ空間に並ぶのも、SOMPO美術館ならでは。

年齢・所属を問わない新進作家の公募コンクール「FACE」。2019から2021までの3年間の「グランプリ」「優秀賞」受賞作家たち12人の近作・新作(+常設展示のゴッホの「ひまわり」)が展示されています。大型の作品が多く、見応えがあります。

大槻和浩さんのコーナー
松浦清晴さんのコーナー

内覧会に在廊した作家の何人かの方にお話を聞きました。
町田帆実さんは、食の記憶をテーマにしています。《踊り》(写真左)は、海老の躍り食い。ひきちぎったときの生々しさが伝わります。《日間賀島》(写真右)は愛知県民には有名な蛸の島です。たくさんの蛸が干された島の景観がモチーフ。

魏嘉(JiaWei)さんは台湾生まれで、耳が不自由です。唇の動きを読んで会話をしていましたがコロナ後、マスクで筆談のみに。作品の色合いも少し暗くなったそうですが、「夢幻泡影の如し」、「違和感」、「脱力」などをテーマにした作品群からは、日常の中に明るさを見いだす力を感じました。

コロナ後に台湾で家族らと旅行したことをモチーフにした《sweet potato》

自分の部屋にある明るい色のものに着目したという《nowhere》

小俣花名さんは墨を使う日本画家。夜の六本木を描いた《night café》は5メートルをこえる大作。お話を聞くと、一見すると見えない塗りつぶしたところの奥に描かれていることがあるなど、黒と白のモノトーンで奥行きを表現する工夫や試行錯誤の積み重ねがあると知りました。

高見基秀さんの《三界の火宅》(写真右)、《廃車/敗者》(写真左)は、映画や劇を見ているかのような不穏さがにじみでています。<無関心な目線>を再現したという作品は、さまざまなモチーフが込められていて、ご本人からその答えを聞くと、自分の心がざわついた理由が理解できました。

全員ではありませんが、作家たちの作品をミュージアムショップで購入することができます。

会期は2月13日まで、月曜休館。観覧料700円(高校生以下無料)で、ゴッホの《ひまわり》も見られます。 #SOMPO美術館 などのハッシュタグで、ひまわりを見た感想も含めてぜひどうぞ。館長さんら美術館のみなさんは、来館者のシェアを楽しみにしているそうです。

(読売新聞デジタルコンテンツ部 岡本公樹)

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