【開幕】「ポンペイ展」東京国立博物館で4月3日まで 火山灰の中に残されたローマ時代のモザイク画や彫刻の名品の数々

特別展「ポンペイ」が1月14日、東京国立博物館(上野)で開幕。およそ2000年前の西暦79年に古代ローマの都市ポンペイは火山噴火により、一瞬にして、そこにいた人々とともに地中に埋まりました。18世紀に始まり現在も続けられている発掘調査で見つかった膨大な遺物。イタリア・ナポリ国立考古学博物館の収蔵品の中から数々の名品が来日、出品されます。
4月3日まで。その後、京都市京セラ美術館(4/21~7/3)、宮城県内(7-9月、場所未定)、九州国立博物館(10/12~12/4)に巡回予定です。

特別展「ポンペイ」
会場:東京国立博物館平成館
会期:2022年1月14日(金)~4月3日(日)
休館日:月曜と3月22日は休館、ただし3月21日、3月28日は開館
アクセス:東京都台東区、JR上野駅公園口、鶯谷駅南口より徒歩10分、東京メトロ銀座線、日比谷線上野駅、千代田線根津駅、京成電鉄京成上野駅より徒歩15分
入館料:一般2100円、大学生1300円、高校生900円など
※チケットなどの最新情報は、展覧会公式サイト(https://pompeii2022.jp/)で確認を。問い合わせはハローダイヤル(050-5541-8600へ。

開幕前日の内覧会を取材しました

14日から東京国立博物館で始まる特別展「ポンペイ」の内覧会に伺っています。目を見張る見事な遺物の数々です。一方で紀元後79年、大噴火でこの豊かな街が瞬時に埋まったのか、と想像すると、災害大国に住む身としてはそのリアルさに胸が詰まる思いも。様々な意味で見応えのある展示です。

 

ポリュクレイトス「槍を持つ人」大理石

 

女性犠牲者の石膏像

絵画や彫像などのアートの見事さには驚きます。「猛犬注意」のサインのこの愛らしさ。どんなセンスをしていたのでしょうね。このワンちゃんも一瞬にして火山灰に埋まったのかしら。

「猛犬注意」モザイク

こちらのイヌとイノシシ、そしてヘビ形の噴水もステキです。ポンペイ屈指の大邸宅「竪琴奏者の家」を飾っていたそうです。躍動感あふれていますね。

(右)「イヌとイノシシ」ブロンズ(左)「ヘビ形噴水」 ブロンズ

生活に密着した調度品類の完成度の高さにびっくりし、使っていた人々の運命を想像して粛然とした気持ちにも。すでに湯沸かし器や保温器まであったんですね。

湯沸かし器 ブロンズ
(右)料理保温器 ブロンズ

絵画や彫像も素晴らしいです。邸宅を再現した展示も当時の暮らしぶりを想像させます。生なましい被災の展示や映像もあり、スペクタクルも充実しています。

テーブル天板(通称「メメント・モリ」)モザイク
「ヒョウを抱くバックス(ディオニュソス)」ソンマ・ヴェスヴィアーナ、「アウグストゥス荘」出土
ペプロスを着た女性(通称「踊り子」)エルコラーノ出土
再現されたポンペイの「悲劇詩人の家」

グッズコーナーには、黒いマリモのようなクッションが山積み。これはいったい?

会場には、炭化したパン。
これかっ!!と納得。

奥が炭化したパン。手前は炭化した干しブドウ

ちょっと楽しい企画も。フィットネスモデルのAMONさんが扮する「#ポンペイくん」が公式インスタグラムで会場内の“映える”オススメスポットを紹介します。開会中に会場に出現することもあるそうなので、臆せず声をかけてみましょう(^^)

(読売新聞美術展ナビ編集班 岡部匡志)

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