イギリス現代アートの旗手、日本初の大規模個展 「ダミアン・ハースト 桜」展 国立新美術館で3月2日開幕

スタジオでのダミアン・ハースト 2019年 Photographed by Prudence Cuming Associates. © Damien Hirst and Science Ltd. All rights reserved, DACS 2022

イギリス現代アートを代表するアーティスト、ダミアン・ハースト(1965~)の日本初となる大規模個展「ダミアン・ハースト 桜」展が国立新美術館(東京・六本木)で3月2日、開幕する。最新作の<桜>シリーズから大型絵画24点を紹介する。今年の国内の現代アートの展覧会の中でも、最注目のひとつとなるだろう。本展は、国立新美術館とカルティエ現代美術財団が主催する。

<開催概要>

展覧会名:ダミアン・ハースト 桜

会期:2022年3月2日(水)~5月23日(月)

休館日:毎週火曜日(※ただし5月3日(火・祝)は開館)

開館時間:10:00~18:00※毎週金・土曜日は20:00まで(入場は閉館の30分前まで)

会場:国立新美術館 企画展示室2E(東京・六本木、東京メトロ日比谷線・都営地下鉄大江戸線「六本木」駅、東京メトロ千代田線「乃木坂」駅下車)

問い合わせ:050-5541-8600(ハローダイヤル)

国立新美術館のホームページ(https://www.nact.jp/

ダミアン・ハースト 2019年 Photographed by Prudence Cuming Associates. © Damien Hirst and Science Ltd. All rights reserved, DACS 2022

ダミアン・ハースト Damien Hirst

1965年、イギリス・ブリストル生まれ。1988年、ゴールド・スミスカレッジ在学中に、他の学生とともに作品を展示した「フリーズ展」を主催。ハーストだけでなく、その他の新進アーティストのキャリアをスタートさせる契機になった。さらにその後、現代アートの世界でその動向が大いに注目されることになる「ヤング・ブリティッシュ・アーティスト(YBAs)」の誕生を示すムーブメントにもなった。1995年にはターナー賞を受賞。彫刻、インスタレーション、絵画、ドローイングなど幅広く創作活動を展開し、生と死、過剰さ、儚さといったテーマを探求する。2012年にはロンドンのテートモダンで大規模回顧展「ダミアン・ハースト」展を開催。またヴェネツィアのパラッツォ・グラッシ、およびプンタ・デッラ・ドガーナでは2017年に「難破船アンビリーバル号の宝物」を開催。同展は2000年前にインド洋に沈んだ船の宝物を、ハーストが海底から発掘して展示する、というフェイクストーリーで大いに話題になった。ハーストはその作品が高い価格で取引されることでも知られる。

ダミアン・ハースト 《神聖な日の桜》 2018年 カルティエ現代美術財団コレクション、パリ Photographed by Prudence Cuming Associates. © Damien Hirst and Science Ltd. All rights reserved, DACS 2022

今回は、最新作である<桜>シリーズから、ハースト本人が選んだ作品で展示空間を構成する予定。<桜>シリーズは19世紀のポスト印象派や20世紀のアクション・ペインティングといった西洋絵画史の成果を独自に解釈。色彩豊かでダイナミックな風景画を完成させている。大きいもので縦5メートル、横7メートルを超える画面に描かれた風景は、鮮やかに咲き誇る桜並木の下に身を置いた時のように、見るものを幻想的な世界に誘う。

<桜>シリーズは107点からなり、今展ではうち24点を展示する。ダミアン・ハーストは「<桜>のシリーズは美と生と死についての作品です」とコメントしている。

スタジオでのダミアン・ハースト 2019年 Photographed by Prudence Cuming Associates. © Damien Hirst and Science Ltd. All rights reserved, DACS 2022
ダミアン・ハーストのスタジオ風景 Photographed by Prudence Cuming Associates. © Damien Hirst and Science Ltd. All rights reserved, DACS 2022

(読売新聞美術展ナビ編集班 岡部匡志)

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