【プレビュー】「植物 地球を支える仲間たち」大阪市立自然史博物館で1月14日から 巨大模型や世界初公開の植物化石などで植物の世界を探究する  

【左】ショクダイオオコンニャク(実寸大模型、東京会場の様子)【右】青いキク(標本)農研機構蔵

特別展「植物 地球を支える仲間たち」が1月14日(金)から大阪市立自然史博物館で開幕します。2021年夏に国立科学博物館(東京・上野)で開催されて話題となった展覧会が関西に巡回します。
花々や新緑、紅葉――。植物は、私たちに季節の移ろいを感じさせ、和やかな気分にさせてくれます。
そんな植物ですが、よく考えてみると、「知覚はあるのか?」「どのようにして1日を過ごしているのか?」など多くの謎に包まれています。言葉で語らない植物は、ミステリアスな存在とも言えるでしょう。
本展は、種類やライフスタイル、進化など、様々な角度から植物を総合的に紹介する展覧会です。6章構成で、見る人を「植物の世界」へと引き込みます。

特別展「植物 地球を支える仲間たち」
会場:大阪市立自然史博物館(大阪・長居公園)
会期:2022年1月14日(金)~4月3日(日)
開館時間:9:30~16:30(2月27日まで)9:30~17:00(3月1日から)※入場は閉館の30分前まで
観覧料:大人 1,500円/高校・大学生 800円/小・中学生 500円
前売り(1月13日まで)大人 1,300円/高校・大学生 600円/小・中学生 300円
※日時指定の事前購入推奨
詳しくは公式ホームページ(https://plants.exhibit.jp/)へ

高さ約3メートルの花の大きさを体感!

動きがある動物とは異なり、その場にじっと佇んでいる植物。そんな植物が、“感覚”を持っていることをご存知でしょうか。
第1章「植物という生き方」では、植物の”感覚”を紹介します。
植物は、光が射す方向や天気などを察知したり、隣の植物がどんな状況にあるかを認知したりすることができます。植物の感覚は、ともすれば、動物よりも敏感と言えるかもしれません。

第2章「地球にはどんな植物が存在しているか?」の目玉のひとつは、高さ2メートル72センチの花「ショクダイオオコンニャク」の実寸大模型。

ショクダイオオコンニャクの実寸大模型(東京会場の様子)

また、直径80センチにおよび、世界最大の花と謳われるラフレシアの実寸大模型も見逃せません。そのほか、巨大な松ぼっくりや果物、微小な種子――。いかに多種多様な植物が生息しているか、実感できる機会です。

ラフレシア(模型)京都府立植物園蔵

そんな多種多様な植物にも、形や成長の仕方など、共通点があります。第3章「植物の形と成長」では、「植物らしさ」とは何で、その「植物らしさ」はどのように形成されるのか、観察できます。

青いキク(標本)農研機構蔵

植物の進化の道のりをたどる

第4章「植物はどのように進化してきたか?」では、植物の”進化”の道のりを紹介します。もともと植物は、異なる生物が合体した生命体でした。植物が多様化した背景には、地球の環境への適応や、昆虫や動物との関わりがあると考えられています。
第4章で着目したいのは、目に見える大きさの化石としては最古の植物化石であるクックソニア・バランデイの化石標本。世界初公開です。

「クックソニア・バランデイ」の化石 チェコ国立博物館蔵

そのほか、3億年前の樹木・レピドデンドロン(鱗木)の幹の化石標本など、太古の植物に関する資料を展示。「いにしえの植物ワールド」にタイムスリップしたかのような気分になれるでしょう。

3億年前の樹木 レピドデンドロン(鱗木)の幹の化石 大阪市立自然史博物館蔵

生き残るために闘う植物たち

植物の生き様も多様です。「美しく儚い」植物がいる一方で、猛毒や棘を持っていたり、虫を食べたりと、生き残るために闘う植物もいます。

第5章「本当は怖い植物たち」では、食虫植物であるウツボカズラやハエトリソウなどを紹介し、様々な生物が暮らす地球で植物がどのようにして生きているかを解き明かします。

ウツボカズラ(東京会場の様子)山本倫子撮影 ※標本を展示予定
ハエトリソウ(東京会場の様子)※拡大模型を展示予定

全ての生命が生きる源を作り出す「光合成」

参加型のインスタレーション「光合成FACTORY」(東京会場の様子)

締めくくりの第6章「生命の源、光合成」では、光合成の仕組みに注目します。太陽のエネルギーを有機物に変える「光合成」は、植物のみが成せる技。私たちは、植物によって養われているといっても過言ではないでしょう。
参加型インスタレーション展示や、模型展示などを通して、全ての生物が生きるために必要不可欠な「光合成」について、深く学ぶことができます。
(ライター・三間有紗)

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東京会場での取材動画です。