【関西】2022年のおすすめ展覧会15選 大阪中之島美術館オープン、古代文明、ジブリやピーターラビット

2022年は、大阪中之島美術館のオープンをはじめ、関西の美術ファンにとって見逃せない注目展が目白押しです。関西在住のライターが、2022年にぜひ訪れたい関西の展覧会を15展セレクトし、開幕順に紹介します。関西にお住いの方はもちろんのこと、全国の注目展を巡りたい方も、ぜひ参考にしてください。

1 人間の才能 生みだすことと生きること(滋賀県立美術館)

トップバッターは、122日(土)から327日(日)まで滋賀県立美術館で開催される「人間の才能 生みだすことと生きること」。紹介される17人の作家のうちのほとんどが、プロのアーティストではありません。世間の評価にとらわれず、作家自身の内面から湧き上がる衝動、創作意欲によって生みだされた作品を見ると、「生みだすことと生きること」の尊さを感じ取ることができるでしょう。

2 印象派・光の系譜(あべのハルカス美術館)

モネ、ルノワール、ゴッホ、ゴーガン、セザンヌ――。イスラエル博物館が所蔵する印象派の巨匠の名作が、まとめて来阪します。約70点の出品作のうち、約8割が日本初公開。モネの《睡蓮の池》はもちろんのこと、美術展ナビのイチオシのレッサー・ユリィ(ドイツ印象派の画家)の作品を見られるのも、楽しみです。大阪・あべのハルカス美術館で、128日(金)から43日(日)まで開催されます。

こちらは東京展の開幕記事レッサー・ユリィの記事です。

3 開館記念 超コレクション展(大阪中之島美術館)

2022年の一大ニュースといえば、何と言ってもコレ!
2022年22日(水)、大阪中之島美術館がグランドオープンします。
オープニングを彩るのは、「開館記念 Hello! Super Collection 超コレクション展 ―99 のものがたり」です。6000点を超える収蔵作品のなかから、選りすぐりの400点を展示。佐伯祐三《郵便配達夫》、アメデオ・モディリアーニ《髪をほどいた横たわる裸婦》など、大阪中之島美術館が誇る代表作がお披露目となります。
「美術館の建設よりも充実したコレクションを築く」という方針に基づき、作品を蒐集しゅうしゅうしてきた大阪中之島美術館のこだわりが垣間見られるラインナップです。会期は22日(水)から 321日(月・祝)まで。

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4 大英博物館ミイラ展 古代エジプト6つの物語(神戸市立博物館)

古代エジプト文明の研究で世界をけん引してきた大英博物館。その成果を紹介する特別展「大英博物館ミイラ展 古代エジプト6つの物語」が神戸市立博物館で、25日(土) から 58日(日)まで開かれます。
CTスキャンを使って6体のミイラを画像解析し、「ミイラの謎」を紐解きます。6体のミイラは、それぞれ生きた時代や年齢、性別、社会的地位が異なります。彼らは、どのような人生を送り、ミイラとして後世に伝えられたのか。ミイラに秘められた物語をうかがい知ることができるでしょう。
筆者が個人的に着目しているのは、展覧会グッズ。古代エジプト芸術をかたどった「型抜きのマグネット」(全6種・各770円)は、ぜひゲットしたいものです。

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5 国宝 聖林寺十一面観音三輪山信仰のみほとけ(奈良国立博物館)

奈良国立博物館で特別展 「国宝 聖林寺十一面観音三輪山信仰のみほとけ」が25日(土)から327日(日)まで開催されます。聖林寺(奈良県桜井市)の国宝「十一面観音菩薩立像」を奈良国立博物館で24年ぶりに公開。360度様々な角度から、表情や体つき、仕草などをじっくりと観覧できます。
明治時代初頭まで「十一面観音菩薩立像じゅういちめんかんのんぼさつりゅうぞう」は、大神おおみわ神社の境内にあった大御輪寺(神仏分離で廃寺となった神宮寺)に祀られていました。本展では、かつて「十一面観音菩薩立像」と共に祀られていた、国宝・地蔵菩薩立像(法隆寺蔵)なども紹介。三輪山信仰(※)ゆかりの仏像が、約150年ぶりに再会します。※大神神社は本殿を設けず、三輪山を御神体として礼拝してきました。
2021年に東京国立博物館で開催された東京展の記事はこちら

6 挑む浮世絵 国芳から芳年へ(京都文化博物館)

歌川国芳の武者絵を中心に、国芳の弟子である月岡芳年らの作品を紹介する特別展「挑む浮世絵 国芳から芳年へ」が、226日(土)から410日(日)まで京都文化博物館で開催されます。
歴史上の英雄や、物語に登場する勇者などをダイナミックに描いた武者絵は、目玉のひとつ。なかには、ヒーローが対峙する「怪奇」を描いた作品や残虐な描写を含む「血みどろ絵」など、背筋が凍りそうな作品もあるそうです。「怖いもの見たさ」に、足を運びたくなってしまいます……
会場では、京都の人々にとってなじみ深い「前田珈琲」とコラボしたドリップコーヒーも販売されるのだとか。展覧会の思い出の一品として、いかがでしょう。

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7 兵馬俑と古代中国(京都市京セラ美術館)

日中国交正常化50周年を記念して、「兵馬俑と古代中国」が325日(金)から522日(日)まで京都市京セラ美術館で開催されます。古代中国で、死後の皇帝を守るために、墓に副葬された兵馬俑。その兵馬俑が、来日します。将軍俑や武士俑、騎兵俑など計36体の兵馬俑、ヒツジやブタなどの動物俑、青銅器、金印――。約200点の展示をとおして、古代中国文明を紹介します。 
古代ファン必見の展覧会です。神戸市立博物館で開催される「大英博物館ミイラ展 古代エジプト6つの物語」と会期がかぶるので、両展を合わせて観覧するのもおすすめです(少し遠いですが……)。

8 モディリアーニ 愛と創作に捧げた35(大阪中之島美術館)

アメデオ・モディリアーニ(18841920年)は、イタリア出身の画家です。主にパリで活動し、肖像画やヌードの制作に取り組みました。開館記念特別展「モディリアーニ愛と創作に捧げた35」では、そんなモディリアーニの作品のなかから、選りすぐりの約40点を展示。ハリウッド女優のグレタ・ガルボが生涯にわたって愛蔵した《少女の肖像》は、世界初公開です。ピカソ、シャガールなど、同時期にパリで活躍した25名の芸術家の作品も、見どころの一つです。大阪中之島美術館で49日(土)から718日(月・祝)まで。

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9 最澄と天台宗のすべて(京都国立博物館)

平安時代、最澄が開いた天台宗。本展では、国宝・重要文化財を含む、仏像、絵画、書、工芸など、各地で守り継がれてきた、天台宗ゆかりの宝物が一堂に会します。寺外初公開のお像にもお目にかかれる、貴重な機会です。412日(火)から522日(日)まで、京都国立博物館にて開催。また京都には、天台宗ゆかりの名所が数多くあります。鑑賞後は、そんな名所へと足を伸ばしてみるのもいいですね。
出展される宝物は異なりますが、2021年に東京国立博物館で、2022年2月8日~3月21日に九州国立博物館を巡回。全体の紹介記事はこちら

10 鈴木敏夫とジブリ展(京都文化博物館)

スタジオジブリのプロデューサーである鈴木敏夫の言葉に着目した展覧会が、京都文化博物館で423日(土)から619日(日)まで開催されます。
戦後の名古屋で生まれ育った鈴木敏夫が、幼少期から読んできた漫画や小説、今も読んでいる歴史本やノンフィクション、評論本など、約1万点を紹介。鈴木敏夫が作品や作家からどのような影響を受けてきたのか、どのような想いでスタジオジブリ映画をプロデュースしていったのか。その秘密に迫ります。
本展は、もともと20207月に開幕予定でしたが、新型コロナウイルスの感染拡大により開幕が延期されました。約2年の時を経て、京都での開催が叶います。

11 出版120周年 ピーターラビット展(あべのハルカス美術館)

1902年にロンドンのフレデリック・ウォーン社から出版されて以来、ピーターラビットの物語は世界中で愛され続けてきました。ピーターラビット120回目(!)のお誕生日をお祝いし、「ピーターラビット」があべのハルカス美術館で72日(土)から 94日(日)まで開催されます。作品の原点となった《ノエル少年への絵手紙》、『ピーターラビットのおはなし』の彩色画全点のほか、「ピーターラビット」以前に描かれたうさぎのスケッチやイラストレーションなど約170点をみることができます。作者・ビアトリクス・ポターが生み出したピーターラビットの世界観にどっぷりと浸かれる展覧会です。

12 フェルメールと17世紀オランダ絵画展(大阪市立美術館)

17世紀のオランダの巨匠ヨハネス・フェルメール(16321675年)の初期の傑作《窓辺で手紙を読む女》。実はこの作品、壁面に描かれたキューピッドの画中画が何者かによって塗りつぶされていたのです。2017年からは修復プロジェクトが始まり、画中画の上塗りを取り除く作業が行われました。本展では、修復完了後の《窓辺で手紙を読む女》をお披露目します。《窓辺で手紙を読む女》自体が所蔵館であるドレスデン国立古典絵画館以外で公開されるのは、世界初(東京展は1月22日(開幕日の延期が1月6日に発表されました)~4月3日)。同時に、ドレスデン国立古典絵画館が所蔵するレンブラントやメツーの作品など、17世紀オランダ絵画を代表する名作、約70点も紹介します。
会場は、2021年度の話題展「メトロポリタン美術館展」が開催された大阪市立美術館です。重厚な展示室に傑作がずらりと並ぶ様子を思い浮かべるだけで、胸がいっぱいになります。会期は、716日(土)から925日(日)まで。
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「メトロポリタン美術館展」のレビュー記事はこちら

13 展覧会「岡本太郎」(大阪中之島美術館)

岡本太郎(19111996年)の芸術家人生を振り返る回顧展が、大阪中之島美術館で723日(土)から102日(日)まで開催されます。日本万国博覧会(1970年)のテーマ館《太陽の塔》でおなじみの岡本太郎。岡本太郎といえば、かの名言「芸術は爆発だ!」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。岡本太郎は、「芸術は大衆のものである」という信念に基づき、彫刻や立体作品などを数多く制作しました。本展では、岡本太郎の代表作はもちろんのこと、あまり知られてこなかった晩年の作品も紹介し、岡本太郎の創作活動の全貌を明らかにします。

14 アンディ・ウォーホル・キョウト(京都市京セラ美術館)

大衆文化を表現する「ポップ・アート」の旗手として知られるアンディ・ウォーホル(19281987年)の大回顧展。アンディ・ウォーホルは、商業イラストレーターとして活躍したのち、ポップ・アーティストとして、アメリカの大量消費社会を表現しました。本展では、アンディ・ウォーホルの初期から晩年の作品まで、約200点+映像15作を紹介。100点以上が日本初公開作品となります。巡回予定はないため、京都でしか見ることができない展覧会です。京都市京セラ美術館で、917日(土)から 2023212日(日)まで。お見逃しなく。

15 京(みやこ)に生きる文化 茶の湯(京都国立博物館)

日本の伝統文化の代表格とも言える「茶の湯」。茶の湯はもともと中国から伝わった文化ですが、次第に和様化していきました。そんな茶の湯の歴史の中心的役割を果たしたのが、京都です。特別展「京(みやこ)に生きる文化 茶の湯」では、京都にゆかりのある名品を展示するとともに、京都を中心とした茶の湯文化を紹介します。京都国立博物館で、108日(土)から124日(日)まで開催されます。
(ライター・三間有紗)

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