【プレビュー】岸田劉生のコレクションを一挙に紹介「新収蔵記念:岸田劉生と森村・松方コレクション」京都国立近代美術館で1月29日開幕

「新収蔵記念:岸田劉生と森村・松方コレクション」が2022年1月29日(土)から京都国立近代美術館で開幕します。2021年3月、京都国立近代美術館は岸田劉生(1891〜1929年)の作品を42点一括収蔵しました。そこで新収蔵を記念して、京都国立近代美術館が所蔵する岸田劉生の全作品、約50点を一挙に紹介します。

「新収蔵記念:岸田劉生と森村・松方コレクション」
会場:京都国立近代美術館
会期:2022年1月29日(土)~3月6日(日)
開館時間:9時30分~17時、金曜、土曜は20時まで(入館は閉館30分前まで)
休館日:月曜日
観覧料:一般1,500円 大学生1,100円 高校生600円
詳しくは館の公式HP(https://www.momak.go.jp/)へ。
岸田劉生《外套着たる自画像》1912(明治45)年、京都国立近代美術館蔵

岸田劉生は、大正時代を中心に、明治末期から昭和初期にかけて活動した画家です。

1891年、東京銀座に生まれた劉生は、10代の頃から水彩画や油彩画を学び、20代の頃からは自画像や友人の肖像画などを数多く描き始めます。劉生はゴッホやセザンヌなど、他の画家の影響を大いに受けました。自画像ひとつとっても、劉生の作風はどんどん変わっていきます。

岸田劉生《麗子裸像》1920(大正9)年、京都国立近代美術館蔵

劉生の作品のなかでも特に有名なのが、娘の麗子を描いた《麗子像》シリーズです。劉生は、麗子が4歳の頃から11年にわたって、麗子をモデルに肖像画を描き続けました。

関東大震災(1923年)を機に京都へ移住した劉生は、初期肉筆浮世絵や中国の古画に感銘を受け、作品の蒐集にも熱中しました。

岸田劉生《夕陽》1912(明治45)年、京都国立近代美術館蔵
岸田劉生《壺》1917(大正6)年、京都国立近代美術館蔵

自画像・肖像画・宗教画・風景画・生物画・風俗画(芝居絵)、そして版画や彫刻。38年の人生で劉生は、幅広いジャンルで創作活動を行いました。本展ではそんな劉生の幅広い創作活動を俯瞰できます。

岸田劉生《舞妓図(舞妓里代之像)》1926(大正15)年、京都国立近代美術館蔵
岸田劉生《大連星ヶ浦風景》1929(昭和4)年、京都国立近代美術館蔵
岸田劉生 《壜と林檎と茶碗》1917(大正6)年、京都国立近代美術館蔵

また本展では、《外套着たる自画像》《舞妓図(舞妓里代之像)》《大連星ヶ浦風景》などの旧蔵者だった森村義行と、その弟であり、《壜と林檎と茶碗》の旧蔵者だった松方三郎のコレクションにも着目。彼らが所蔵していた葛飾北斎の浮世絵なども合わせて展示されます。
(ライター・三間有紗)