【プレビュー】 「ランス美術館コレクション 風景画のはじまり コローから印象派へ」茨城県近代美術館(茨城・水戸)で2022年2月9日開幕

フランス近代風景画の至高のコレクションで知られるランス美術館所蔵の名品により、ジャン=バティスト・カミーユ・コロー(1796-1875)からバルビゾン派、ギュスターヴ・クールベ(1819-1877)、クロード・モネ(1840-1926)やカミーユ・ピサロ(1830-1903)ら印象派にいたる19 世紀の風景画の流れを一望する。
「ランス美術館コレクション 風景画のはじまり コローから印象派へ」 |
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会 場:茨城県近代美術館(茨城・水戸) |
会 期:2022年2月9日(水)~3月27日(日) |
開館時間:午前9時30分~午後5時(入場は午後4時30分まで)
※日時指定WEB整理券を優先 |
休館日 :3月22日(火) |
観覧料 :一般1210円、満70歳以上600円、高大生1000円、小中生490円など |
アクセス:JR水戸駅南口から徒歩20分 バスで「文化センター入口」下車徒歩5分
詳しくは同美術館ホームページへ |
ランスはフランス北東部、シャンパンの本場・シャンパーニュ地方の中心地。歴代フランス国王の戴冠式が行われたノートルダム大聖堂を擁する。ランス美術館はシャンパン醸造や繊維産業で財を成した地元の実業家から多くの作品寄贈を受け、特に19世紀の最も重要な風景画家の一人であるジャン=バティスト・カミーユ・コローの作品27点を所蔵する。これはルーヴル美術館に次ぐ規模。
17世紀以降、フランスの風景画は神話や物語を題材にした理想的風景としてアトリエで描かれた。19世紀になって持ち運びが簡単なチューブ入り絵具が発明され、アトリエ外での制作が容易になり、画家たちは様々な場所でリアルな風景に向き合うようになる。
展覧会では100年にわたる風景画の変遷を、油絵作品を中心に版画、資料も合わせて約80点の展示により5章立てで紹介する。
第1章 コローと19 世紀風景画の先駆者たち
ミシャロン、ベルタン、クールベ、コローなど

第2章 バルビゾン派
ルソー、ドービニー、デュプレ、ディアズ、トロワイヨン、ア ルピニーなど

第3章 画家=版画家の誕生
主な画家:コロー、ドービニー、ヨンキント、ミレーなど

第4章 ウジェーヌ・ブーダン

第5章 印象主義の展開
ルノワール、ピサロ、モネなど


会期中には下記のイベントも開かれる
◆講演会「シャンパーニュ 産業と文化の華」
2月20日(日)午後2時~3時30分
講師:山本昭彦氏(ワインジャーナリスト)
◆学芸員による鑑賞講座「降り注ぐ光の中で―フランス近代風景画の流れ―」
3月5日(土)午後2時~3時30分
講師:澤渡麻里(担当学芸員)
◆ミュージアムコンサート「ピアノの夕べ~フランスの風を感じて~」
2月27日(日)午後5時45分~6時45分
出演:廣瀬由香里(ピアノ)
申し込み等詳しくは同美術館ホームページへ
(読売新聞事業局「美術展ナビ」編集班)