【プレビュー】自由で斬新なアートとファッションの饗宴 「奇想のモード 装うことの狂気、またはシュルレアリスム」展 東京都庭園美術館で1月15日開幕

ハリー・ゴードン《ポスター・ドレス》1968年頃、京都服飾文化研究財団蔵、畠山崇撮影

モードの世界にも多大な影響を与えたシュルレアリスム。優れたクリエイターはその特異な感覚をモードの世界に積極的に取り入れ、発展させました。一方、シュルレアリストたちも様々なファッションアイテムをインスピレーションの源として絵画や写真、オブジェなどの作品に生かし、相互に影響を与え合いながら現代のアートやファッションにもその発想は流れ込んでいます。シュルレアリストの感性に通じるような、そうした作品群を<奇想>と位置づけ、16世紀の歴史的ファッションからコンテンポラリーアートに至るまで、幅広く紹介する注目の展覧会。エルザ・スキャパレッリやドルチェ&ガッバーナ、ダリ、ルネ・マグリット、マン・レイ、マルセル・デュシャンなどモードとアートから凄味のある担い手たちの作品がそろいます。旧宮邸の美しい建築との組み合わせも、思わぬ化学反応を起こしそうで期待です。

展覧会名:奇想のモード 装うことへの狂気、またはシュルレアリスム

会期:2022年1月15日(土)~4月10日(日)

会場:東京都庭園美術館 本館+新館(東京都港区白金台、JR山手線・東急目黒線「目黒」駅より徒歩7分、都営三田線・東京メトロ南北線「白金台」駅より徒歩6分)

開館時間:10時~18時(入館は閉館の30分前まで)

休館日:毎週月曜日(※ただし3月21日は開館、22日(火)は休館)

入館料:一般1400円、大学生(専修・各種専門学校含む)1120円、中・高校生700円、65歳以上700円(※日時指定の予約制)

詳しくは東京都庭園美術館のウェブサイト(https://www.teien-art-museum.ne.jp/)へ。

エルザ・スキャパレッリ《イヴニング・ケープ》1938年、京都服飾文化研究財団蔵、広川泰士撮影

展覧会は以下の9部構成。<奇想>をテーマに古今東西の作品が集結。纏足やコルセット、花魁の装いやコンテンポラリーアートなど多彩なキュレーションが楽しみです。

1.有機物への偏愛
出展作家:ヤン・ファーブル、スティーヴン・ジョーンズ、ジャン・デュパ 他
2.歪む身体――歴史にみる奇想のモード
歴史的ファッションプレート/コルセット、纏足/着せ替え人形
3.髪(ヘアー)へと向かう、狂気の愛
出展作家:モーニングジュエリー/マルタン・マルジェラ 他
4.エルザ・スキャパレッリ
エルザ・スキャパレッリによるドレスや香水瓶
5.鳥と帽子
エルザ・スキャパレッリによる帽子/『VOGUE』表紙 他
6.シュルレアリスムとモード
<6-1:裁縫とシュルレアリスム>
<6-2:分断化される身体>
<6-3:物言わぬマネキンたち>
出展作家:サルヴァドール・ダリ/ルネ・マグリット/マン・レイ/ハリー・ゴードン 他
7.裏と表―発想は覆す
出展作家:マルセル・デュシャン/マルタン・マルジェラ/ドルチェ&ガッバーナ 他
8.和装の奇想―帯留・花魁の装い
錦絵:歌川国貞/豊原国周/渓斎英泉 他
9.ハイブリッドとモード――インスピレーションの奇想
出展作家:舘鼻則孝/永澤陽一/串野真也 他

ライチョウの足のブローチ、スコットランドWBS (Ward Brothers) 工房、1953年、アクセサリーミュージアム蔵
コルセット、1880年頃 イギリス、神戸ファッション美術館蔵
マルタン・マルジェラ《ネックレス》2006年、京都服飾文化研究財団蔵、京都服飾文化研究財団撮影
マルタン・マルジェラ《ドレス》2006年、京都服飾文化研究財団蔵、京都服飾文化研究財団撮影
舘鼻則孝《Heel-less Shoes (Lady Pointe)》2014年、個人蔵、GION撮影
串野真也《LUNG-TSHUP-TA》2009年、作家蔵

東京都庭園美術館といえばアール・デコ様式の旧朝香宮邸として名高いです。この名建築と<奇想のモード>がどう響きあうのかも楽しみです。

(読売新聞美術展ナビ編集班 岡部匡志)

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