【プレビュー】新春にふさわしく華やかな顔触れ 水野コレクション「人を描くー橋本雅邦から髙山辰雄まで」展 水野美術館で1月2日開幕

池田蕉園《貝あはせ》1915年頃

展覧会名:水野コレクション 人を描くー橋本雅邦から髙山辰雄まで

会期:2022年1月2日(日)~3月21日(月・祝)

会場:水野美術館(長野市若里、JR長野駅からバスで約10~15分)

開館時間:午前9時30分~午後5時(最終入館午後4時30分)

休館日:毎週月曜日(ただし1月10日、3月21日は開館、1月11日は振替休館)

入館料:一般1000円、中・高校生600円、小学生300円

アクセスなど詳しくは水野美術館ホームページ(https://www.mizuno-museum.jp/)をご覧ください。

水野美術館の所蔵作品から、人物画を得意とする日本画家の作品を紹介。描かれた様々な人の姿や多様な人物表現を見出し、人を描くことの魅力や面白さを発見していきます。新春にふさわしい、豪華な顔触れです。

橋本雅邦は中国の詩人や禅僧たちのキャラクターを巧みに描いています。

橋本雅邦《李白観瀑図(李青蓮廬山観瀑図)》1882年
橋本雅邦《寒山拾得》1894年頃
橋本雅邦《鬼取鍾馗図》1899年頃

巨匠、大観のユーモラスな布袋さまににやり。

横山大観《布袋》1902~1906年頃

『平家物語』を題材にした契月の作品には、勇敢に戦う武士の姿が現されています。

菊池契月《落花》1904年頃

美人画といえば松園。品格があり、かつ個性もしっかり感じられるその造形にため息。松園と並び称された鏑木清方の作品も出品されます。

上村松園《かんざし》1938年頃

インドに取材し、自然とともに生きる人々を描いている倉島重友など、現代の画家まで幅広く紹介します。

倉島重友《水の径》2000年

見飽きることのない様々な表情。名手たちの作品を見比べることで、それぞれの描き手の創意工夫もたっぷり味わえます。

(読売新聞美術展ナビ編集班 岡部匡志)