【プレビュー】 ユネスコ無形文化遺産 特別展「体感!日本の伝統芸能―歌舞伎・文楽・能楽・雅楽・組踊の世界―」 東京国立博物館(東京・上野)で2022年1月7日開幕

歌舞伎、文楽、能楽、雅楽、組踊というユネスコ無形文化遺産に登録された日本の伝統芸能を、実際に舞台に上がり、公演で使う衣裳や小道具などを間近に見て、体感してもらおうという展覧会。もともとオリンピック・パラリンピック競技大会開催の2020年に「日本博」「紡ぐプロジェクト」の一環として予定され中止となったものを、一部リニューアルして開催する。
ユネスコ無形文化遺産 特別展「体感!日本の伝統芸能―歌舞伎・文楽・能楽・雅楽・組踊の世界―」 |
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会場:東京国立博物館 表慶館(東京・上野) |
会期:2022年1月7日(金)~3月13日(日) ※会期中、一部展示替えあり |
開館時間:午前9時30分~午後5時 ※日時指定券の事前予約推奨 |
休館日:月曜日 ※1月10日(月・祝)は開館、1月11日(火)が休館 |
観覧料:一般1500円、大学生1000円、高校生600円 |
JR上野駅公園口銀座・鶯谷駅南口より徒歩10分
東京メトロ線・日比谷線上野駅、千代田線根津駅、京成電鉄京成上野駅より徒歩15分 詳しくは公式サイトへ |
会場は明治末期の洋風建築として重要文化財に指定されている東京国立博物館の表慶館。各展示室では原寸に近い大きさで、それぞれの芸能の舞台を再現。舞台上から実演者の視線で空間を体感できる。舞台で使われる衣裳、楽器、小道具などが展示され、客席からでは分からない意匠の細部も見られる。また、九代目市川團十郎と五代目尾上菊五郎の芸を記録した日本最古の映画『紅葉狩』(フィルムが重要文化財に指定)や、国立劇場で上演された宮内庁式部職楽部出演の雅楽公演の映像なども、展示室で上映される。舞台を支える技術者の解説動画の配信も。
展示構成(予定)は以下の通り
第1章 歌舞伎
舞台『金門五山桐』、錦絵、衣裳、楽器、小道具等

第2章 文楽
舞台『義経千本桜』、見台、三味線、文楽人形、衣裳、小道具、舞台写真等


第3章 能楽
舞台『岩船』、能面、狂言面、能装束、狂言装束、小道具、楽器等


第4章 組踊
舞台『銘苅子』紅型幕、紅型衣裳、三線、小道具等


第5章 雅楽
舞台『還城楽』、襲装束、蛮絵装束、裲襠装束、児舞装束、鼉太鼓等

(読売新聞事業局「美術展ナビ」編集班)