今年とくに印象的だった20の美術展・展覧会を美術展ナビ編集班がピックアップ

2021年のアートの世界も色々ありました。「みんなで選ぶ今年(2021年)のイチオシ美術展・展覧会」で、読者のみなさんからイチオシを募集するのに合わせて、美術展ナビ編集班も、とくに印象的だった20の美術展・展覧会をピックアップしてみました。

「みみをすますように 酒井駒子」(PLAY!MUSEUM、横須賀美術館)

異例のアンコール開催も行われるほど評判でした。原画の持つ力とセンスの良い展示にしびれました。

「アナザーエナジー展:挑戦し続ける力―世界の女性アーティスト16人」(森美術館)

この道50年以上のすごいアーティストたち。作品もそろってパワフルで「継続は力」を実感しました。

「絵画のドレス|ドレスの絵画」(東京富士美術館)

絵画とドレスの相乗効果がもたらす没入感が素晴らしかったです。テーマパークのような展示でした。

「STEPS AHEAD:Recent Acquisitions 新収蔵作品展示」(アーティゾン美術館)

質・量ともさすがアーティゾン、という豪華な内容。とりわけ現代アートの充実ぶりに圧倒されました。

「モネー光のなかに」(ポーラ美術館)

「これがモネが見た光なのか」という感動。鑑賞環境の重要性を痛感しました。

「篠田桃紅展 とどめ得ぬもの 墨のいろ 心のかたち」(そごう美術館)

空前絶後、といってよいその独自の抽象の世界。言葉の力も突出していました。

「没後20年 まるごと馬場のぼる展 描いた つくった 楽しんだ ニャゴ!」(練馬区立美術館)

長く愛されるねこたち。そのシンプルな造形に凄味さえ感じた展示です。

「コレクター福富太郎の眼」(新潟県立万代島美術館、東京ステーションギャラリー、あべのハルカス美術館)

戦後最高のコレクター、の評ももっとも。終生、ぶれなかった審美眼に畏怖しました。

「上村松園」(京都市京セラ美術館)

眼福、という形容が相応しく。それぞれに確固たるキャラクターを感じさせる人物画にうっとり。

「木彫り熊の申し子 藤戸竹喜 アイヌであればこそ」(東京ステーションギャラリー)

人間技とは思えない超絶技巧の数々。さらに光が当たるべき存在と思いました。

「杉浦非水 時代をひらくデザイン」(島根県立石見美術館、たばこと塩の博物館、三重県立美術館)

自在のセンスとひらめきに感嘆。現代でもそのまま通用する洗練されたデザインでした。

「小早川秋聲 旅する画家の鎮魂歌」(京都文化博物館、東京ステーションギャラリー)

戦争画家、というイメージを覆す繊細な叙情。その技巧にも目を見張りました。もっと知られてほしい!

「ルネ・ラリック リミックス」(東京都庭園美術館)

こちらも展示の妙。「どういう文脈で見せるのか」という掘り下げが見事でした。

「はしもとみお 木彫展 いきものたちの交差点」(武蔵野市立吉祥寺美術館)

見る人を幸せにするいきものたちの愛おしさ。たくさんの方が会場を訪れるのも納得です。

「美男におわす」(埼玉県立近代美術館、島根県立石見美術館)

江戸時代から「美男」をめぐる表現が豊かだったのにはびっくり。ジェンダーをテーマにした展覧会の可能性、面白さを見せてくれました。

「塔本シスコ展 シスコ・パラダイス かかずにはいられない! 人生絵日記」(世田谷美術館)

一度みたら忘れられないその迫力と情熱。まさに「かかずにはいられない」人だったシスコさんに最敬礼。大掛かりな展示に取り組んだ美術館にも拍手です。

「動物の絵 日本とヨーロッパ ふしぎ・かわいい・へそまがり」(府中市美術館)

笑顔が絶えない展覧会場の雰囲気が最高。自由なキュレーションに魅せられました。

「上野リチ:ウィーンからきたデザイン・ファンタジー」(京都国立近代美術館)

このキュートな世界観、どこから生まれてきたのか。激動の時代をしなやかに生きたリチさんに夢中。

「谷崎潤一郎をめぐる人々と着物~事実も小説も奇なり~」(弥生美術館)

「細雪」の4姉妹もナオミもそこにいるかのよう。リアルと作品世界の巧みな融合。


「イスラエル博物館所蔵 印象派・光の系譜―モネ、ルノワール、ゴッホ、ゴーガン」(三菱一号館美術館)

突然現れたレッサー・ユリィに唖然茫然。巨匠たちの逸品も素晴らしく、長く印象に残る展覧会です。

読売新聞美術展ナビ編集班

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